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なぜインプラントなのに歯周病になるのですか? [2018年11月15日]

インプラントでも歯周病になることがあります。
「歯周病」は、歯肉・歯槽骨・歯根膜といった歯周組織に起こる病気です。インプラントは人工歯ですが、周囲の歯周組織は天然の歯と同じですから、歯周病になる事があるのです。インプラント周囲に起こる歯周病の事を「インプラント周囲炎」と言います。
今回は、インプラント周囲炎がどうして起こるのか、また進行や予防方法について詳しく解説します。

インプラントとインプラント周囲炎

インプラントは、歯を失ってしまった時に、顎の骨に人工歯根を埋め込んで、新しい歯を作り出す治療法です。自分の歯を同じように使用する事ができます。インプラントは人工歯なので、虫歯になる事はありませんが、歯周病と同様の「インプラント周囲炎」になる事があります。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に起こるいわば「歯周病」です。最初は、周囲の歯ぐきが少し腫れている程度ですが、進行すると、インプラントを支えている歯槽骨にまで炎症が広がり、インプラントの脱落を招く事があります。

インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎は、歯周病菌による感染症です。天然の歯で起こる歯周病と発生の原理は同じです。インプラント周囲炎の発症には、原因菌である歯周病菌の存在に加えて、生活習慣やお口の中の環境、全身疾患などの要因が影響します。

インプラント周囲炎のリスク要因

生活習慣、お口の中の環境、全身疾患において、様々なリスク要因が存在します。

a. 生活習慣
喫煙習慣、ストレス、不規則な生活、甘いものや柔らかいものは多い食習慣、栄養の偏りは、インプラント周囲炎を発症するリスクを高めます。喫煙習慣は、インプラント周囲炎のリスクが高く、インプラントと顎の骨が結合するのを妨げて、インプラントの失敗を招く可能性もあります。インプラントを希望する方は、禁煙する事をすすめます。

b. お口の中の環境
口呼吸や歯ぎしりの癖、歯石の沈着、悪い噛み合わせは、歯周病のリスクを高めます。インプラントの不具合や、噛み合わせの歪みは、自分では気が付きにくい問題です。定期的に歯科医院を受診し、お口の中の状況をチェックしてもらう事が大切です。定期検診と合わせて、歯石の除去や磨き残しの汚れをクリーニングしてもらうのが良いでしょう。

c. 全身疾患
糖尿病や骨粗鬆症は歯周病のリスクが高くなると言われていま。また、降圧剤や向精神薬等を服用している方は、副作用で唾液の分泌が減少するため、お口の中が不衛生になりやすく、細菌が増えやすいので注意が必要です。全身疾患の状態によっては、インプラント治療を行うことができない場合もあります。治療前に歯科医師とよく相談が必要です。

インプラント周囲炎の進行と症状

インプラント周囲炎は、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行していきます。気が付いた時には、歯槽骨の破壊が進み、インプラントを残せない状態になってしまう事もあります。インプラント周囲炎の進行と、その症状について解説します。

インプラント周囲粘膜炎

いわゆる「歯肉炎」の状態です。炎症は歯ぐきに限局しています。まだ歯槽骨の破壊は進んでいません。この段階できちんと治療を行えば、粘膜の炎症は治まり、元の状態に戻すことができます。

インプラント周囲炎

インプラント周囲粘膜炎の炎症を放置していると、歯槽骨が溶け始め「インプラント周囲炎」になります。進行し、骨の破壊が進むと、インプラントは支えきれなくなり、抜け落ちてしまいます。

インプラント周囲炎と天然歯の歯周病の違い

インプラント周囲炎は、天然歯周囲で起こる歯周病と比較して、進行が早いという特徴があります。天然歯には、歯と歯槽骨との間に「歯根膜」という組織があります。歯根膜は、血液を通っており、栄養供給の役割を果たしているため、天然歯は抵抗力を備えることができます。しかし、インプラント周囲には「歯根膜」は存在しません。インプラント体と歯槽骨は、直接結合しているため、天然歯よりも抵抗力が弱く、歯周病菌に感染しやすいのです。

インプラント周囲炎は予防が大切!

インプラント周囲炎は、罹患してしまうと、あっという間に進行していきます。痛みなどの自覚症状が現れにくいため、気が付かないまま放置してしまう事もあるでしょう。

インプラント周囲炎は、予防が大切です。インプラント治療は、インプラントが入ったらそれで終わりではありません。使い続けるためには、定期検診・メンテナンスをきちんと受け、インプラント周囲炎を予防し、異常が見られる場合には、できるだけ早く治療をする事が大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。インプラントは人工歯ですが、周囲の粘膜に炎症を起こす「インプラント周囲炎」になる事があります。「インプラント周囲炎」は、インプラント周囲に起こる「歯周病」です。インプラント周囲炎は、進行するとインプラントの脱落を招く事もある深刻な病気です。インプラント周囲炎の発症・進行を予防するために、インプラントの定期検診・メンテナンスをしっかりと受けるようにしましょう。

インプラント治療後、日常生活で何か注意点はありますか? [2018年10月15日]

インプラント治療は、歯を失ってしまった場合に、顎骨に人工歯根を埋め込む治療法です。自分の歯のような使用感を取り戻す事ができます。
今回は、インプラント治療後に日常生活で注意するべき点について、治療直後の注意点と治療1週間後以降の注意点に分けて、具体的に解説します。

インプラント治療直後の日常生活の注意点

インプラント手術直後は、まだしっかりと傷口がふさがっていません。何らかしらのきっかけで傷口が開いてしまう事や、細菌感染を起こしてしまうリスクがあります。インプラント治療直後は、術後の回復がスムーズにいくよう、日常生活でいくつか注意点があります。

食事

治療後2〜3日程度は、なるべく噛まずに食べられるような食事内容にしましょう。スープや豆腐、お粥、ヨーグルトなどがおすすめです。普段はあまり硬いと感じない食べ物でも、手術後は痛みが出るなど、歯に影響を与えてしまう事があります。なるべく患部と反対側の歯を使って食事をするようにしましょう。

また、刺激強い飲食物やアルコールは、痛みや腫れの原因となる事があります。「辛いもの」「熱いもの」「香辛料の強い飲食物」「アルコール飲料」は避けるようにしましょう。

歯磨き

手術直後は、傷口から雑菌が入りやすくなっています。歯ブラシが傷口に当たらないように注意して磨きましょう。
だからといって、歯磨きをしないのはいけません。口の中に汚れが溜まって不衛生になると、傷口に炎症を起こしてしまう事があります。患部を避けて歯磨きをする必要はありますが、その他の部分は丁寧に磨き、食後はお口をゆすぐなどして対応しましょう。

安静に過ごす事

手術後2〜3日は、痛みや腫れが出やすく、傷口から出血しやすくなっています。血流が良くなると、痛みや腫れ、傷口からの出血が起こりやすいので、安静に過ごすようにしましょう。
激しい運動を避け、入浴は湯船に浸からずにシャワー程度にしましょう。

インプラント治療1週間後の以降の日常生活の注意点

インプラント治療後、1週間ほど経つと、傷口は落ち着いてきます。しかし、傷口が塞がっても、インプラント体がしっかりと顎骨と結合するまでには、2〜3ヶ月の時間を要します。それまでは、インプラントに負荷がかからないように注意しましょう。

食事

a.術後1週間程度
バナナやイチゴなど、あまり噛まなくて良いものであれば、スムーズに食べられるようになってきます。腫れや痛みも落ち着いてきますので、食事もしやすくなりますが、急に固い食べものや噛み応えがあるものを食べるとインプラントに負担がかかりすぎますので、注意しましょう。

b.術後2〜3か月
傷口が塞がった後も、まだ安心はできません。インプラント体が顎の骨としっかりと結合するのには、個人差がありますが2〜3か月かかります。それまでは、インプラントを埋入した所に負担をかけないように、固い食べ物は控え、うどんなど徐々に柔らかいものから慣らすようにしましょう。

歯磨き

傷口が塞がれば、通常通りに歯磨きをして構いません。インプラント周囲に汚れが溜まったままになると、「インプラント周囲炎」の原因になります。インプラント周囲炎は、インプラント周囲に起こるいわば“歯周病”です。
進行すると、インプラント周囲の歯槽骨が破壊され、インプラントが抜け落ちてしまう事があります。

インプラントは、天然の歯と比較して細菌抵抗力が弱いので、炎症が進行しやすい傾向にあります。インプラント治療後は、今までより一層のケアが必要です。歯科医院でブラッシング指導を受けて、正しい歯磨きを実践しましょう。

喫煙について

喫煙は、毛細血管を収縮させて血流を悪くし、傷の治りを遅らせてしまいます。また喫煙の影響で、インプラントが骨に結合しづらくなることがわかっています。少なくとも、インプラントが骨と結合し、被せ物を取り付けるまでの治療期間は、禁煙するようにしましょう。

・喫煙とインプラント周囲炎
喫煙は、インプラント周囲炎のリスク要因にもなります。喫煙によって、インプラントの寿命を縮めてしまう事になります。多くの歯科医院では、インプラントを希望する方に、禁煙を勧めています。禁煙は簡単な事では無いと思いますが、インプラントを希望する場合には、喫煙習慣を見直してみましょう。

異常を感じたら早めに受診

先ほども言いましたが、インプラントを埋入してから、インプラント体が骨と結合するまでには、およそ2〜3か月かかります。「インプラントが動く」「インプラントが痛む」「腫れが引かない」などの異常を感じたら、早めに受診することが大切です。治療後しばらくの間は、注意しておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。インプラント治療後は、食事内容や生活週間など、日常生活でいくつかの注意点があります。最後にまとめると次のようになります。

<インプラント治療直後の日常生活の注意点>
・ 治療後2〜3日程度は、なるべく噛まずに食べられるような食事にする
・ なるべく患部と反対側の歯で噛む
・ 刺激強い飲食物やアルコールは避ける
・ 患部を避けて丁寧な歯磨きとうがい
・ 安静の過ごす

<インプラント治療1週間後の以降の日常生活の注意点>
・ 急に固い食べものや噛み応えがあるものは食べず、徐々に慣らしていく
・ 毎日の丁寧な歯磨き

インプラント治療は、長い治療期間になります。治療が終わるまでは、日常生活の注意点守って過ごしましょう。またインプラント治療にとって、喫煙は悪影響が大きいです。治療を検討する場合には、喫煙習慣を見直してみましょう。

持病がある場合、インプラント治療を受けられないことはありますか? [2018年09月15日]

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込むため、外科手術を伴います。そのため、誰でも受けられるというわけではありません。持病の状態によっては、治療を受けられない事もあります。
今回は、持病がある場合のインプラント治療について、詳しく解説します。

糖尿病の場合

糖尿病は、インプラント治療を受けられない可能性が高い代表的な病気です。
糖尿病に罹患していると、血糖値のコントロールがしにくいため、体の免疫力が低下します。免疫力が低下していると、次のような状態を起こす事があります。

・ インプラント手術の傷口の治癒不全
血液の細胞の障害により、傷の治りが悪くなります。その結果、インプラントがうまく骨と結合しない状態になったり、インプラント周囲炎を引き起こしやすくなります。

・ 顎骨とインプラント体が結合しない状態
骨を作る細胞の機能や数が低下する事によって、骨結合ができなくなる事があります。

・ 重篤なインプラント周囲炎
インプラント周囲炎は、インプラント周囲に起こる歯周病です。重度のインプラント周囲炎になると、インプラントを摘出しなくてはいけない場合もあります。

しかし、医師の管理の元で、しっかりと血糖値をコントロールできている状態であれば、インプラント治療を受けられる事もあります。

肝疾患の場合

急性肝炎・肝硬変・重度の肝疾患がある人も、インプラント治療を受ける事ができません。
肝硬変の場合、「アルブミン」という血液中のタンパク質を肝臓内で合成できない他、血液凝固因子の合成も不十分です。インプラント手術は、出血を伴うため、止血が追いつかなくなる危険があります。

軽度の肝疾患の場合は、治療を受けられる事もありますので、インプラント治療を検討する場合には、十分な確認が必要です。

腎疾患の場合

血液透析を伴うような重度の腎疾患の場合にも、インプラント治療を受ける事ができません。
腎疾患にかかっていると、免疫力が低下する事が多いため、手術後の傷が治りにくく、細菌が感染し周囲炎になるリスクも高くなります。
特に、血液透析を受けているような重度の腎疾患では、骨が脆くなっているため、インプラント治療は不適応です。また、細菌感染を起こした場合、人工透析をしている事で、細菌が遠隔の臓器に飛ぶ可能性があるため、手術は危険を伴います。

心疾患の場合

心疾患にかかっている場合も、インプラント治療を受けられない事があります。心疾患には、色々な病状があるので、いくつかの例を紹介します。

心不全を伴うような重い心臓病

インプラント治療を受けられない場合が多いです。階段を登ろうとすると息が上がってしまう場合、息苦しくて寝られない場合、足のむくみなどが現れている場合には、インプラント治療を行えない可能性が高いです。最初に内科医の診断を仰ぐようにしましょう。

ペースメーカーを装着している場合

ペースメーカーを装着している場合は、口腔内の細菌が巡って「感染性心内膜炎」を引き起こす恐れがあります。治療は避けるようにしましょう。

抗凝固剤を服用している

ペースメーカーを装着している方や、心筋梗塞の既往がある方は、血液の巡りを良くするための薬(抗凝固剤)を服用している事があります。薬を服用していると、止血がしづらくなるため、出血を伴うインプラント手術はできません。
ただし、身体の状態によって、一時的に服用を中止するなどして、インプラント治療が可能になる場合もあります。

骨粗鬆症の場合

骨粗鬆症の場合は、インプラント治療が可能ですが、状況によってはインプラント治療を受けられない事があります。

ビスホスホネート製剤を使用している場合は、手術を受けられない

骨粗鬆症の方で、ビスホスホネート製剤を使用している場合は、インプラントなどの外科治療は避けた方が良いと言われています。ビスホスホネート製剤は、インプラント治療後の顎骨の治癒を妨げるためです。

重度の骨粗鬆症

重度の骨粗鬆症で、骨密度が異常に低下している場合も、インプラント手術を受ける事ができません。

インプラント治療を受けられる場合もある!

骨粗鬆症の方でも、インプラント治療を受けられる事もあります。ただし、治療に際していくつかの注意が必要です。骨密度が低い場合、治療期間が長くなる可能性が高いため、治療期間は倍の期間を想定して治療を行います。また、手術では、インプラントを埋め込む穴を小さくして、小さい穴に太いインプラント体をねじ込み、インプラント周囲の骨密度を高くするなどの方法をとる事があります。

まとめ

このように、持病があるとインプラント治療を受けられない事があります。ただし、必ずしも受けられないわけでは無く、患者さんの症状次第では、治療が可能な事もあります。
持病ある場合は、歯科医師に正しく申告しなくてはなりません。そうでないと、インプラント治療の失敗を招いたり、最悪の場合は、全身の状態に悪影響を与える事があります。治療前に持病の状態を正しく申告し、歯科医師と内科主治医との連携をとる事が重要となります。

格安インプラントはどう見てもお得だと思うのですが、何か問題点はありますか? [2018年08月15日]

インプラントは、歯を失った場合に、人工歯根を埋め込んで、自分の歯のように使用することができる画期的な治療法です。しかし、自費治療になるため、費用が高額であるというデメリットがあります。
最近、そんなデメリットも払拭する「格安インプラント」が話題になっています。
「格安インプラント」は本当にお得なのか、問題点はないのか、詳しく解説します。

インプラントの費用

インプラントの費用の相場は、1本あたり30万円〜50万円です。インプラントは保険適用ではありませんので、自費治療となり、価格は歯科医院ごとに異なります。都市部は全国平均よりも高く設定されていることが多いようです。

巷では、「格安インプラント」という、相場よりも格段に安い価格が提示されているインプラントが話題になっています。10万円以下で受けられる歯科医院もあります。「格安インプラント」が安いのには、それだけの理由があると考えられます。相場よりも安いインプラントを希望する場合には、本当にその価格で、平均相場の治療と同レベルの治療が受けられるかどうか、事前に確認することが必要です。

格安インプラントが安い理由

「格安インプラント」が、相場より安い金額を提示できる理由について、考えられる可能性を挙げていきます。

インプラント治療の総費用の一部だけを提示している

「インプラント10万円」などの安さを宣伝文句にしている場合、総費用の一部だけを提示している可能性があります。
インプラント治療1本を行うにあたって、必要な費用には「精密検査・診断料」「インプラントを埋める手術費用」「人工歯(インプラント上部構造)費用」
「メンテナンス」費用がかかってきます。格安な費用を提示している場合、顎内に埋め込むインプラント体の費用・インプラントの手術費用のみを提示している可能性もあるので、トータルの費用を確認するようにしましょう。

安いインプラント材料を使用している

インプラントは、多数のメーカーから、様々な種類のインプラント体(人工歯根)が販売されています。歯科医院によって、使用している材料が異なります。
格安な費用を提示している場合、安い材料を使用している可能性があります。安い材料だからといって粗悪なものだとは言えませんが、実績が少ない材料や、将来消えてしまいそうなメーカーの製品である可能性があります。治療後の保証にも関わりますので、事前に確認するようにしましょう。

治療設備が不十分

a.手術室が無い
インプラント治療は、外科治療なので、一般的な虫歯の治療よりも、厳重な感染対策が必要です。一般の診療室でも治療を行うことはできますが、感染対策等、安全上の理由から専用の手術室で行われることが多いです。
格安な費用を提示している場合、専用の治療設備が無い可能性があります。インプラント治療を行うにあたって、専用の個室の設備が必ずしも必要なのではありませんが、あった方が十分な感染対策を行うことができます。

b.CT撮影が行われてない
インプラントの術前検査において、パノラマレントゲン写真のみを使用して、歯や顎骨の状況を確認している事があります。現在は多くの歯科医院で、CT撮影を行って、骨の厚みや奥行き、神経や血管の位置を精密に検査した上で、インプラント手術を行っています。CT撮影をする事で、安全にスムーズな処置が可能となり、インプラント治療の失敗リスクを減らします。
格安な費用を提示している場合、CT撮影を行っていない事があるので、事前に確認するようにしましょう。

術後の保証内容が不十分/術後のアフターケアが高額

インプラント治療後、脱落や破損などのトラブルに対して、保証制度が設けられている事が一般的です。格安インプラントの場合、保証期間が短く設定されている場合や、修理に高額な費用がかかる可能性があります。保証内容を十分に確認をするようにしましょう。

また、インプラント治療後は、術後のトラブルを予防し、インプラントを長持ちさせるためにも、歯科医院での定期的なアフターケアが推奨されています。インプラントが格安でも、アフターケアが高額では、長期間インプラントを使用する事を考えるとあまりお勧めできません。アフターケアの費用も確認するようにしましょう。

【まとめ】インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

格安インプラントは、費用の面だけを見れば、確かに“お得”だと言えます。しかし、インプラント治療は、「安い=良い治療」ではありません。安いからといって、安易に治療を受けないで、事前に内容をよく確認する事が必要です。インプラントは、自分の歯を同じように、長期間毎日使うものです。価格よりも、機能面・安全面を重視する方が良いでしょう。
また、施術前には、インプラント治療における疑問点は積極的に質問し、よく納得してから、信頼できる歯科医院を選ぶようにしましょう。

グラつきや違和感がなければ、インプラント治療後のメンテナンスは行かなくてもいいですか? [2018年07月15日]

インプラント治療後は、何も問題が無くても、メンテナンスに行くべきです。
インプラントを長く使い、お口の中を健康に保っていくためには、治療後のメンテナンスが必要不可欠です。
今回は、「インプラント治療後のメンテナンスが大切な理由」また「メンテナンスの方法」について、詳しく解説したいと思います。

インプラント治療後のメンテナンスが大切な理由

インプラント治療が完了すると、自分の歯のように再び使用する事ができるようになるので「もう歯医者に行かなくても良い」と思ってしまいがちです。しかしそれは間違いです。インプラントは、とてもデリケートです。人工歯のため、天然の歯よりも細菌の影響を受けやすく、病気が進行しやすいという側面があります。また、歯根膜が無く衝撃に弱いため、適切なメンテナンスを行って、正しい噛み合わせを維持する事が大切です。

インプラントは歯根膜が無い

天然の歯は、歯根膜(しこんまく)という組織があり、歯根と歯槽骨を結びつける働きをしています。歯根膜は、衝撃を吸収するクッションのような役割を兼ね備えており、咀嚼などの衝撃から、歯や歯ぐきを守っています。
一方、インプラントは、顎の骨に直接埋め込まれているため、歯根膜が存在しません。そのため、衝撃や過度な負荷がかかると、顎の骨にダメージが伝わってしまいます。ですから、メンテナンスを受け、噛み合わせの確認や調整をする事はとても大切なのです。

インプラント周囲炎に注意

インプラントは人工歯なので、虫歯にはなりませんが、歯周病と同じような状態になる事があります。「インプラント周囲炎」といいます。天然の歯の歯周病と同じように、進行すると歯槽骨が破壊されていきます。放置し続けると、最後にはインプラントが抜け落ちてしまいます。
天然の歯は、歯根膜があり、血液によって栄養が運ばれているので、細菌への抵抗性があります。しかし、インプラントの場合は、細菌への抵抗性が低く、感染を起こしやすくなっています。より一層の徹底したプラークコントロールが重要になります。

・ インプラント周囲炎は、自覚症状が少ない!
インプラント周囲炎は、痛みなどの自覚症状が現われにくい病気です。痛みやグラつきを感じる頃には、歯槽骨の破壊がかなり進んでしまっている可能性があります。定期的にメンテナンスを受け、炎症の予防につとめ、早期発見を心掛ける事が大切です。メンテナンスで周囲の炎症に早く気がつく事ができれば、早期に適切な対処をする事ができ、インプラントを長期的に機能させる事につながります。

メンテナンスの内容

では、メンテナンスはどのように行われるのでしょうか。内容について詳しく解説していきます。

通院の頻度

メンテナンスの通院の頻度は、最初の1年は3か月に1回程度、その後、問題が無い場合は、半年に1回程度が一般的です。ただし、個人差がありお口の中の状況によって、通院の頻度は異なります。歯科医師と相談の上、メンテナンスの時期を決めていきましょう。

メンテナンスの内容

・ お口の中の状況をチェック
インプラント周囲炎の有無、インプラントの動揺の有無、噛み合わせ、歯周ポケットの深さなどをチェックします。目視でチェック後、必要であれば、レントゲン撮影をしてチェックを行います。

・ ブラッシング指導
汚れがひどかった部分を中心に、適切な歯みがき方法を指導します。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスの使用方法も行います。
自分では丁寧にみがけているつもりでも、どうしても“みがき癖”がでてしまうものです。定期的にブラッシング指導を受けていただく事で、適切な清掃方法に正し、毎日のケアを効果的にしていただく事が目的です。

・ クリーニング
歯石がある場合には、歯石を除去し、歯の表面のクリーニング(PMTC)を行います。普段の自分で行う歯みがきでは落としきれない汚れを落とす事ができ、汚れが付きにくい状態にする事ができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。インプラント治療後は、グラつきや違和感などの問題が起きていなくても、メンテナンスに行くことが大切です。最後に「インプラント治療後にメンテナンスが大切な理由」「メンテナンスの内容」についてまとめたいと思います。

インプラント治療後にメンテナンスが大切な理由

・ インプラントは歯根膜が無いため、衝撃によるダメージを受けやすい
  定期的に噛み合わせなどのチェックをする事が大切になります。
・ インプラント周囲炎から歯を守るためには、周囲炎の予防と早期発見が大切

メンテナンスの内容

・ お口の中の状況をチェック(インプラント周囲炎の有無、インプラントの動揺の有無、噛み合わせ、歯周ポケットの深さなど)
・ ブラッシング指導
・ クリーニング(歯石除去・PMTC)

メンテナンスをしっかり受けて、インプラントを長く使えるように、お口の健康を維持していきましょう。

インプラントに保険が適用されることがあると聞きました。詳しく教えてください [2018年06月01日]

インプラントは、基本的には保険適用外になります。ただし、広範囲にわたって顎の骨を失ってしまった場合など、国の定める条件を満たせば、例外として保険が適量される事があります。今回は、インプラント治療費の仕組み、またインプラントが保険適用となるケースや、支払い負担を減らすポイントなど、詳しく解説したいと思います。

治療費の仕組み

保険診療と保険外診療

保険診療は、誰でも同じ費用で、病気の部分を最低限治療するシステムです。歯科では、悪くなった歯を噛めるようにする事を目的としています。治療方法や回数、治療材料に制限があります。
一方、保険外診療は、治療の必要な歯や健康な歯に対して、見た目や噛む機能の向上を目的とした治療を行う事ができます。治療方法や材料の選択肢が豊富で、見た目の美しさや噛む機能を追求した、最新の治療を受ける事ができます。

インプラントの治療費用

インプラント治療は、歯を失ってしまった場合に、顎骨に人工の歯根を埋め込み、歯の機能を回復する治療方法です。
歯を失ってしまった場合の治療は、他に入れ歯治療やブリッジ治療があります。入れ歯やブリッジには、保険が適用となる方法がありますが、インプラントにはありません。インプラント治療は、より機能性や審美性を高めた最新の治療になるため、保険が適用外となるのです。

インプラントの治療費は、1本あたり30万円〜50万円が相場となります。自費治療の場合は、歯科医院ごとに費用を設定できるため、費用に幅があります。歯科医院に直接問い合わせるか、ホームページ等で確認をするのが良いでしょう。

インプラントが保険適用となるケース

保険が適用となるケースは非常に限られています。事故や病気、また生まれつき、顎の骨の大部分を失ってしまった場合、保険適用内でインプラント義歯治療が可能となります。インプラント義歯とは、インプラントを支台として、その上に義歯(入れ歯)を装着する治療の事を指します。通常の入れ歯と比較して、入れ歯が安定するため、装着時の不快感が少なく、安定して使用する事ができます。

保険適用でインプラント義歯治療が受けられるケース

・ 腫瘍や顎骨骨髄炎などの病気、事故の外傷などにより、広範囲にわたり顎の骨を失ってしまった場合(顎の骨の1/3以上の欠損・上顎洞や鼻腔と繋がっているケース・腫瘍になどによって切除したケースなど)
・ 医師により先天性疾患と診断され、顎の骨の1/3以上が連続して欠損している場合
・ 顎の骨の形成不全
以上のように、適応は細かく定められています。歯周病や加齢による顎骨の吸収など、一般的なケースは適応となりません。

施術可能な歯科医院

この治療を受けられる病院は限られています。入院用の別途が20床以上ある歯科またが口腔外科であることなど、国が定めたいくつかの条件がありますので、一般の歯科では、現状受ける事ができません。ただし、一般歯科でも相談をする事は可能ですので、治療内容の疑問は、お近くの歯科医院で相談してみましょう。

インプラント治療費の支払い負担を減らすポイント

インプラントの治療費は高額になりますが、医療費控除を受けたり、支払い方法を分割にする事で、負担を減らす事ができます。

医療費控除を受ける

医療費控除は、自分自身や家族のための1年間に10万円以上の医療費を支払った場合に、所得税が減額される制度です。インプラントもこの医療費に当てはまります。
税務署へ確定申告をする事で、治療費の一部が戻ってきますので、確認しておきましょう。

分割やデンタルローンでの支払い

1本30万円上する治療費は、一括で支払うのは難しい事も多いでしょう。歯科医院によってはクレジットカード支払い、分割払いなど、支払い方法を選択できる場合があります。デンタルローンに対応している歯科医院もありますので、一度歯科医院に相談してみましょう。

インプラント治療のメリット

ここまでの説明を聞くと、「インプラントが高額だから、検討しづらい」と感じるかもしれませんが、インプラント治療には、保険適用の入れ歯やブリッジにはないメリットが数多く存在します。

・ 顎の骨にしっかりと固定するため、違和感が無い
顎の骨に直接人工歯根を埋め込むため、自分の歯のように使う事ができ、異物感などの違和感がありません。

・ 噛む力を回復する事ができるので、固いものも食べられる
自分の歯と比べて、インプラントの噛む力は80%程度です。入れ歯の場合は、30%程度である事と比べると、自分の歯に近い噛み心地にまで回復できる事がわかります。

・ 周囲の歯を削る必要が無い
ブリッジのように、周りの歯を削る必要がありませんし、周囲の歯に負担もかかりません。

・ 見た目が自分の歯のように自然
見た目が美しく自然です。自分の歯と同じような見た目で、周囲に人工の歯である事が気付かれないほどです。

このようにインプラントには、入れ歯やブリッジには無いメリットがあります。費用が高額になるという面を除けば、メリットの多い治療方法だと言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。インプラントは基本的に、保険適用外になります。保険が適用される事もありますが、非常に少ないです。事故や病気、また生まれつき、顎の骨の大部分を失ってしまった場合などで、条件が定められています。
通常は、保険適用外となるため、1本30万円程度〜と高額になりますが、医療費控除を受けたり、支払い方法を分割にする事で、負担を減らす事ができますので、歯科医院に相談してみると良いでしょう。

入れ歯にすれば、どんなものでも食べられますか? [2018年05月01日]

歯を失ってしまった場合に、歯の機能を回復するための治療法として“入れ歯治療”があります。
入れ歯によって、噛む機能は回復されますが、残念ながら自分の歯と同じように噛む事はできなくなってしまいます。入れ歯にすると、食べにくいもの、食べられないものも存在します。
今日は、入れ歯にした場合、噛む機能はどの程度回復するのか、食べにくいもの食べられないものは何があるのか、詳しく解説していきたいと思います。

入れ歯の仕組みと噛む力

入れ歯は、大きく分けて2種類あります。歯の一部分を失った場合に使用する「部分入れ歯」と、歯の全部を失った場合に使用する「総入れ歯」です。上顎、下顎どちらかだけが、歯を全部失った場合には、片顎は部分入れ歯、もう片顎は総入れ歯の作りになります。

部分入れ歯

上下共に健康な歯が1本以上ある事が条件となります。歯を失った部分の歯ぐきの上に、部分入れ歯を直接置き、周囲の歯に「クラスプ」という金属のバネを引っ掛けて固定します。自分の歯が多く残っているほど、入れ歯は安定しやすくなり、噛む力も強くなります。
全て自分の歯が生えている人の噛む力を100%とした時、部分入れ歯の人の噛む力は30%から40%程度になります。

総入れ歯

全ての歯が失われた場合に用いる入れ歯です。歯は残っていないので、吸盤のように歯ぐきに密着させて固定すると共に、舌は頬の筋肉の力で入れ歯を抑え安定させます。
全て自分の歯が生えている人の噛む力を100%とした時、総入れ歯の人の噛む力は10%から20%程度と、かなり弱くなります。

入れ歯の方の食事の注意点

入れ歯になると、“噛む力”は、自分の歯だけで噛む場合と比べて弱くなる事がお分かりいただけたと思います。また、噛む力に弱くなる事に加えて、“噛み切る”事が難しくなると言われています。
入れ歯の方でも、多くのものを食べる事ができますが、美味しく安全に食べるためには、いくつか注意点がありますので紹介していきたいと思います。

食材の大きさに注意

調理をする時に、小さめに切ったり、隠し包丁を入れるなどして、噛み切りやすくする工夫が必要です。わかめやレタスなど、厚みが薄い食べ物も噛み切りにくく、食べにくいので注意しましょう。
ただし、みじん切りなど細かすぎるものも、口の中でうまくまとまらず、入れ歯と粘膜の間に入り込むなどして、食べにくくなります。始めのうちは、食材の大きさをイメージしづらいと思いますが、小さめを意識して調理し、徐々に食べやすい大きさを把握していきましょう。

食べ物の硬さに注意

入れ歯の場合は、自分の歯に比べて噛む力が弱くなります。噛み切りやす硬さに煮るなど、工夫をしましょう。
特に総入れ歯の場合、硬いものを前歯で噛むと、入れ歯が外れやすくなり、粘膜も傷つきやすくなるので、注意が必要です。

食べ物の温度に注意

特に総入れ歯は、大きな部分入れ歯の場合、入れ歯で覆われている粘膜部分が広いため、食べ物の温度を感じにくくなっています。やけどしやすいので、熱すぎる食べ物は、冷ましてから食べるように注意しましょう。

入れ歯の定期検診

自分の歯を失って入れ歯になると、定期検診を怠りがちになる事があります。「どうせ自分の歯じゃないんだから」と考えてしまう気持ちもわかりますが、入れ歯を長く使い、美味しく食事をするためには、定期検診が必要です。また、まだ残っている自分の歯がある場合には、その歯の寿命を長くするためには、定期検診をきちんと受ける事が大切です。
お口の状況は日々変化します。入れ歯を支えている顎の骨の形も変化していますし、入れ歯も使っているうちに擦り減って噛み合わせが狂い、入れ歯が合わなくなってきます。
合わないままの入れ歯を使い続けると、上手く噛み合なくなってきて、食事がしづらくなってきます。入れ歯の場合も、必ず定期検診を受け、定期的に入れ歯の調整をするようにしましょう。

自費治療で作製する入れ歯

入れ歯は、保険内で作製する入れ歯と、自費治療で作製する入れ歯があります。保険内の入れ歯は、主にプラスチック素材でできており、部分入れ歯のクラスプは金属でできています。これらの材料は割れやすいため、入れ歯にある程度の厚みが必要となります。装着時の違和感が大きく、熱を伝えにくいため、食事を美味しく感じないという人も居ます。

自費で作製する入れ歯は、金属やシリコンなど様々な材料を使う事ができ、作製方法も決まりが無いため、精密に作製する事ができます。噛んだ時の違和感が少なくなり、硬いものも噛みやすくなります。保険内の入れ歯の使用感に長年お悩みの場合は、自費の入れ歯を検討するのも一つの方法です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。歯を失っても、入れ歯によって、噛む機能は回復しますが、自分の歯と同じように食事ができるわけではありません。「食材の大きさ」「食べ物の硬さ」「食べ物の温度」に注意した調理の工夫が必要となります。特に、入れ歯を装着したばかりの頃は、なかなか慣れないものです。新しい入れ歯で食事をする場合、総入れ歯の場合では、満足に噛んで食べられるようになるには、1〜2か月はかかると言われています。入れ歯を作製したら、軟らかいものから、少しずつ慣らしていくようにした方が良いでしょう。

なぜ入れ歯よりもインプラントを希望する人が増えたのですか? [2018年04月01日]

近年、歯を失った時の治療法として、入れ歯よりもインプラントを選択する人が増えています。今回は、インプラントと入れ歯を様々な方向から比較し、インプラントを希望する人が増えている理由を探りたいと思います。

インプラントと入れ歯の構造

(1)インプラントの構造
インプラントは、歯が失われた場合に、人工の歯根を埋め込む治療法です。い
顎の骨に生体になじみやすいチタンで作られた「人工歯根(インプラント体)」、人工歯根の上には、人工歯を取り付けるための「支台部(アバットメント)」、歯の部分に相当する人工歯(上部構造)で構成されています。
人工歯根を埋め込む手術が必要ですが、自分の歯と同じように使用する事ができます。

(2)入れ歯の構造
入れ歯は、歯を失われた場合に生じた形態と機能、見た目を回復するために、取り外し式の人工歯を入れる方法です。入れ歯の構造は、基本的に3つの部分から成り立っています。失った歯の代わりになる「人工歯」、歯ぐきや粘膜と接する人工歯を支える部分「床(しょう)」、入れ歯を固定するために残っている歯にひっかける金属のバネ「クラスプ」です。
入れ歯は、大きく分けて2種類あり、全ての歯を失った時に使用する「総入れ歯」、一部分の歯を失った時に使用する「部分入れ歯」があります。「部分入れ歯」のみ「クラスプ」があります。

入れ歯には、保険内で作られるものと、自費治療で作られるものがあります。自費治療では、使用感や審美性を重要視した入れ歯も作る事ができますが、今回は、保険内で作られる一般的な入れ歯について、主に解説したいと思います。

使い心地

(1)インプラントの使い心地
インプラントの最大のメリットは、自分の歯を同じように使用する事ができる事です。顎の骨に直接、人工歯根を埋め込んでいるため、自分の歯と同様の使い心地を得られます。健康な歯で噛む力を100%とした場合、インプラントでは、約70%から85%の力で物を噛む事ができます。噛む力をある程度、維持する事ができ、固いものも噛む事ができます。
よく噛む事ができる事は、唾液の分泌を促し、周囲の歯に良い影響を与えるほか、胃腸への負担を減らす、脳を活性化させるなど、全身への健康にも良い影響を与えます。

(2)入れ歯の使い心地
取り外し式の入れ歯の噛む力は、健康な歯で噛む力の30%程度にまで下がります。総入れ歯の場合は、更に低くなります。噛む力がとても弱くなるため、食事がしづらくなってしまう事があります。
入れ歯の床(しょう)は粘膜と接しており、間に食べ物が挟まっている時や、床が粘膜とうまく適合していない時は、粘膜に痛みを生じる事があります。
入れ歯の大きさが大きくなるほど、装着時に違和感を感じやすくなります。

審美性

(1)インプラントの審美性
インプラントは、天然の歯とほぼ変わらない見た目を再現できます。最終的に被せる人工歯をセラミックにする事で、透明感のある自然な歯の白さで、綺麗な仕上がりになります。人と会話をしていても、インプラントだと気がつかれる事は、ほぼ無いでしょう。

(2)入れ歯の審美性
保険内の入れ歯は、人工歯部分、床部分共に、プラスチック素材でできています。プラスチックは、透明感が無いため、のっぺりとした印象になりがちで、人工の歯だと分かってしまう事があります。着色が起こりやすいというデメリットもあります。また、部分入れ歯の場合、装着部位によっては、クラスプが口を開けた時に見えてしまう事があります。
総入れ歯では、「外れやすい」という問題もあります。使用しているうちに、口を開けた時、上の入れ歯が外れやすくなってしまう事があります。頻繁に外れるようになると、会話中や食事中に外れてしまう事があり、見た目に悪影響を与えます。

費用

(1)インプラントの費用
インプラントは自費治療となるため、保険の入れ歯と比較すると高額になります。自費治療の場合の価格は、歯科医院ごと自由に設定できるため、決まっていません。手術の難易度や埋入本数などによっても異なりますが、1本あたりおよそ30万円前後となる事が多いです。

(2)入れ歯の費用
保険の入れ歯は、総入れ歯で1万〜2万円程度、部分入れ歯で5000円〜1万5000円程度になります。
自費の入れ歯には、装着感や見た目を重視した、金属床義歯やノンクラスプ義歯など様々な種類があり、費用も異なります。高いものでは40万円前後になる事があります。高額になりますが、入れ歯1つあたりの価格であり、歯1本あたりの価格では無いので、インプラントと比較すると安価です。

まとめ

インプラントを希望する人が増えた理由
インプラントと入れ歯を「使い心地」「審美性」「費用」の側面から、それぞれ比較をしていきましたが、いかがでしたでしょうか。
両方を比べてみると、インプラントは、自分の歯のように使用する事ができ、見た目も美しく、費用が高額である事以外は、メリットの多い治療法だと言えます。一方、入れ歯は、比較的安価に作製できますが、使い心地や審美性はインプラントに劣ります。

歯は毎日使うものです。口の中に違和感やコンプレックスがあるようでは、毎日を楽しく過ごす事ができません。「使い心地の良いものを選びたい」「美味しく食事を食べたい」「楽しくおしゃべりをしたい」など、お口に対する意識が高い方が増えているのではないでしょうか。
インプラントは、手術が必要な治療法ですが、一昔前に比べ、施術する人が増え、一般的な治療法となっている事も、インプラントを希望する人が増えた理由のひとつでしょう。

入れ歯が完成するまでは歯がない状態で過ごさなければならないですか? [2018年03月01日]

初めて入れ歯を入れる場合、歯を抜いて、その部位に入れ歯を入れる事が多いと思います。そこで気になるのが、「入れ歯が入るまでの間、歯が無い状態で過ごさなければいけないのか」という事です。特に、前歯が無い場合は、見た目状、そのまま長い期間過ごすのは避けたいものです。

歯を抜いた後、すぐに入れ歯をいれられるのか?

通常、歯を抜いた後、歯ぐきの粘膜や骨の治癒には、2〜3か月程度かかります。ですから、通常の入れ歯作製の流れでいくと、抜歯後2〜3か月経って、歯ぐきの形が落ち着くのを待ってから、入れ歯作製のための型取り(印象採得)を行うことになります。しかし、前歯を抜歯した後や、抜歯する事で咬む歯が無くなってしまう場合には、2〜3か月も待つ事は難しいでしょう。
そのような場合には、抜歯直後から使える「即時義歯」を入れる方法があります。詳しく解説していきましょう。

抜歯直後から使える「即時義歯」

•即時義歯のしくみ
「即時義歯」は、歯が無い期間を作らないための、見た目を最優先にした入れ歯です。現状のお口の中は、入れ歯が出来上がるまでそのままの状態にしておいて、入れ歯が完成したら、抜歯をして入れ歯を装着します。
先に、お口の状態の型取りを行い、模型を作って、模型上で仮想的に抜歯を行い、抜歯後の歯ぐきの形を予想して入れ歯を作ります。健康保険も適用になります。
即時義歯を使えば、歯周病が進行していて、前歯をまとめて抜歯する必要がある場合などでも、歯が無い期間を過ごす事はありません。ただし、歯周病で歯の動揺が激しい場合、型取りの際に一緒に歯が抜けてしまうリスクがありますので、慎重に型取りを行う必要があります。

即時義歯のメリットとデメリット

<メリット>
•審美的回復が早い
即時義歯にする一番の目的です。抜歯してから、歯が無い期間を過ごす事無く、入れ歯が入るので、審美的回復がしやすいです。見た目の変化に悩む心配が最小限で済みます。特に、前歯数本を同時に抜歯して入れ歯にする場合は、通常の行程で入れ歯を作ると、前歯がごっそり無い期間が非常に長くなってしまいます。とても目立ちますし、精神的にも苦痛を伴います。即時義歯により瀬一身的負担も軽くなります。

•機能の維持が可能
多数の歯を抜歯する必要がある場合、ほとんど噛めない状態になってしまう事があります。歯が全くなくて噛めない、などの状態を防止する事ができます。

<デメリット>
•すぐに合わなくなる
抜歯した後、歯ぐきは次第に退縮して痩せてきます。即時義歯は、抜いた直後の歯ぐきを想定して作られているので、時間と共に入れ歯は合わなくなってきます。およそ1か月〜3か月程度で緩くなってくるので、隙間に樹脂を追加して修理を行う必要があります。

•痛みが出る事がある
あくまで、模型上で抜歯行った後を想定して作られた入れ歯ですので、適合に不具合がでる場合があります。本来の口の中の状態と一致せず、入れ歯が当たって痛みがでる事があり、調整が必要になります。

ぴったり合う入れ歯には、高い精度が必要です。抜歯後、ある程度期間をあけて歯ぐきが安定してから型取りをした方が、確実にぴったりと合う入れ歯を作る事ができます。即時義歯は、あくまで“歯が無い期間を作らない”という見た目を重視した入れ歯です。適合性などは二の次になります。デメリットを良く理解して上で、歯科医師とよく相談の上、即時義歯の作製を決めるのが良いでしょう。

•自由診療という選択
即時義歯は保険の適用になりますが、歯科治療で保険を適用するには、治療にルールがある事を知っておきましょう。
即時義歯も、普通の入れ歯も、基本的に6か月以上使用する事を前提としています。ですから合わなくなっても、6か月以内に新しい入れ歯を保険で作る事はできません。6か月以内に作りたい場合には、全額自己負担の自由診療での対応となります。

特に即時義歯は、あくまで模型上で仮抜歯を行い作製した入れ歯である事、抜歯後に歯ぐきが大きく変化する事から、合わなくなる事を前提とした入れ歯です。作製後は、何度も修正を繰り返さなくはなりません。なかなか合わなくて新しい入れ歯を作りたい場合でも、6か月は作る事ができないので覚えておきましょう。

自由診療では、良かれと思った治療は、患者さんの同意があれば何でもできます。入れ歯治療の流れも融通を効かせる事ができます。自由に暫間的な入れ歯や仮歯を入れて、治療を進める事ができます。希望に沿った入れ歯を、希望の手順で入れるために、自由診療を選択するというの一つの方法です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。始めて歯を抜いて入れ歯を作る事になった場合でも、「即時義歯」という治療方法であれば、歯が無い期間を過ごす事なく、入れ歯を入れる事ができます。見た目をすぐに回復できるというメリットがある反面、「すぐに合わなくなってしまう」「痛みがでやすい」というデメリットもあります。メリット・デメリットをよく理解した上で治療を選択しましょう。
即時義歯をつくりたい場合には、抜歯前にあらかじめ入れ歯をつくる技工作業ありますので、治療のスケジュールを、よく歯科医師と相談をしておくようにしましょう。

入れ歯治療の流れはどんな感じなのですか? [2018年02月01日]

入れ歯治療は、何らかの原因で歯を失った場合に、失った歯の補うための治療法です。入れ歯は、一度の型取りですぐに出来上がるものではありません。一人ひとりに合った入れ歯を作るためには、いくつかの段階を得る必要があります。今回は、入れ歯治療の流れをわかりやすく解説していきたいと思います。

入れ歯の仕組み

入れ歯には、「部分入れ歯」と「総入れ歯」があります。
「部分入れ歯」は、歯の一部分を失った時の入れ歯で、人工歯と、粘膜に接するピンク色をした床(しょう)、入れ歯を残っている歯に固定するためのクラスプ(留め具)からなっています。「総入れ歯」は、全部の歯を失った時の入れ歯で、人工歯と床からなっています。

どちらも基本的な作り方は一緒ですが、小さな「部分入れ歯」の場合には、行程が省かれる事もあります。一方、「総入れ歯」の場合、噛み合わせの決定などが難しく、何度か試適を繰り返す場合があります。

入れ歯治療の基本的な流れ

(1)簡単な歯型取り
入れ歯を作るためには、粘膜の部分を精密に型取りする必要あります。その前段階として、既製のトレーを使って、おおまかな型取りをします。
歯科医院/技工所では、取った歯型を使って模型を作製し、精密な歯型を取るための、患者さん専用のトレー(個人トレー)を作製します。

(2)精密な歯型取り(前回の受診から5〜7日後)
作製した個人トレーを使って、精密な歯型を取ります。あわせて、噛み合わせの状態を型取りする事もあります。部分入れ歯の場合には、型取りをする前に、歯を削って、クラスプを引っ掛けるための溝をつくる事があります。
技工所では、取った歯型を使って精密な模型を作製し、模型を利用して床を作り、ロウ(ワックス)を持って、噛み合わせを記録するための「ロウ堤」を作製します。

(3)噛み合わせの決定(前回の受診から7〜10日後)
ロウ堤を装着し、噛み合わせの高さを決めるため、人工歯の位置や顎の位置などを記録します。小さな部分義歯など、精密に噛み合わせの高さを決める必要の無い場合には、この行程は省略する事があります。
技工所では、記録した位置に人工歯を並べ、歯ぐきの形態を仮にロウで作った「ロウ義歯」を作製します。

(4)ロウ義歯の試適(前回の受診から7〜10日後)
作製した「ロウ義歯」を、お口に装着し、歯の位置や形、噛み合わせ、安定性など、最終的なチェックを行います。問題があった場合には、ロウ義歯を再度作製し、再び試適を行います。
問題が無ければ、技工所では、入れ歯の仕上げにかかります。

(5)完成・装着・調整(前回の受診から7〜10日後)
入れ歯は完成となります。実際にお口に装着し、噛み合わせや安定性の確認を行い、お口に合うように細かい調整を行います。
最初の「簡単な歯型取り」から完成までは、およそ4週間程度となります。

(6)定期的な調整
新しい入れ歯を入れてから慣れるまでは、数週間かかります。最初は歯ぐきが擦れてしまって痛みが出る事や、うまく噛めない事もあります。入れ歯の完成から2〜5回は、調整をするために受診をする必要があります。
自分に合う入れ歯になってからも、定期的に受診が必要です。噛み合わせなどお口の状態は日々変化します。入れ歯を長期間使っていると、次第に合わない部分が出てくるので、1年に3回程度は、検診を受けるようにしましょう。

自費の入れ歯と保険の入れ歯、治療の流れの違い

ここまで入れ歯治療の基本的な流れについて解説してきましたが、自費の入れ歯の場合には、治療の流れが異なる場合があります。

(1)自費の入れ歯と保険の入れ歯の違い
保険の範囲内の入れ歯の目的は、最低限度、失った歯を補う事にあります。そのため見た目や装着感は、あまり重要視されません。決まった材料で、決まった作り方で作製されます。プラスチックで大部分が作られており、クラスプは金属で作られています。
一方、自費の入れ歯は、見た目や装着感も重視したものを作る事ができます。入れ歯の床部分に金属を使う事で、入れ歯自体を薄くし、装着時の違和感を少なくした「金属床義歯」や、クラスプを使用せず、見た目の美しさを重視した「ノンクラスプ義歯」などがあります。

(2)治療の流れの違い
自費の入れ歯のメリットは、材料を選べるだけではありません。設計も違い、入れ歯を製作するまでの手間や期間も変わってきます。ですから、前に説明した「入れ歯治療の基本的な流れ」よりも、手間と時間をかけて製作されます。例えば、自費の入れ歯を作る時、リハビリ用入れ歯を作製し、入れ歯の中に型を取る薬を入れて、食事をしながら型を取る方法を行う事があります。この方法では、実際の使用感をそのまま反映した精密な入れ歯を作る事が可能になります。自費の入れ歯は、手間をかける分、治療期間は長くなります。早くて3か月、長い方では8か月くらいかかります。その分、精密でより自分に合った入れ歯を作る事ができるというわけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。最後に入れ歯治療の流れをまとめたいと思います。
<入れ歯治療の基本的な流れ>
(1)簡単な歯型取り
(2)精密な歯型取り
(3)噛み合わせの決定
(4)ロウ義歯の試適
(5)完成・装着・調整
(6)定期的な調整
入れ歯を作るまでには、このようにいくつかの行程が必要となります。それでも、"自分に合う入れ歯"を作る事はとても難しく、保険内の入れ歯では、最低限度の治療しかできないため、装着時の違和感が大きい場合や、いくら調整しても使いにくい・痛みがでるという場合もあります。一方、自費の入れ歯では、見た目や装着感も重視したものを作る事ができ、手間や時間をかける事ができます。ですから治療は、保険内のものよりも時間をかけてより精密に行われます。治療期間は、早くて3か月、長い方では8か月くらいかかります。

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