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矯正の中止の相談について [2021年01月15日]

矯正は長く期間のかかる治療であり、稀に患者さんが治療の中止を要望するケースがあります。
確かに、矯正は病気を治すための治療ではなく、中止することで命にかかわるわけではありません。
また、何より自由診療ですから文字どおり治療の意思は患者さんの自由でしょう。

「子供がどうしても矯正を嫌がる」「出張が決まって通院ができなくなった」など、
中止を要望する理由は様々ですが、医師の立場として回答すれば中止はおすすめできません。
矯正の中止は確かに可能ですが、治療を中止することはデメリットしかもたらさないのです。

治療の成果が全て失われる

矯正は、治療した分だけ成果が出るものではなく、最後まで治療してこそ成果の出る治療です。
仮に1年矯正を続けていれば、その過程で歯並びは改善されていくでしょう。
しかし、そこで止めてしまうと1年間の成果は全て失われてしまうのです。

「行った分だけ成果が出る治療」ではなく、「最後まで行って成果が出る治療」です。
つまり例え何ヶ月…それどころか1年以上行っていたとしても、
途中で止めてしまえばこれまでの矯正治療の成果は全てムダになってしまいます。

と言うのも、中止した時点ではこれまでの治療の成果を実感できるでしょうが、
動かした歯はいずれ元の位置に戻ろうとするため、結局歯並びが元に戻ってしまうのです。
「最後まで矯正して保定装置で後戻りを防ぐ」、ここまで行ってこそ歯並びを改善できるのです。

休止の提案

矯正の中止を要望する人には、ひとまず休止の提案をすすめています。
休止とは、完全に治療を止めるのではなく一時的に中断することを意味するもので、
中止の理由によっては休止で解消されるケースもあります。

例えば、1ヶ月間の出張を理由に中止を希望する場合、その期間なら休止での対処が可能であり、
出張が終わってから改めて矯正を再開すれば良いのです。
ただし、休止の場合は治療計画どおりに進まなくなることに対しての了承が必要になります。

矯正では、治療開始の時点で医師がある程度の治療計画を立てますが、
その計画にはもちろん患者さんが治療を休止する想定は含まれていないでしょう。
このため、当初の説明以上に治療期間が長引くなど、治療計画と実際の治療にズレが生じやすくなります。

中止した場合の費用の返金

やむを得ない理由で矯正を中止した場合、患者さんが最も気になるのが費用の返金問題だと思います。
ただ、費用の返金問題については歯科医院の契約内容にもよるため、この場で明確な回答の断言はできません。
もっとも、法律を元に回答すれば「治療を行った分だけ支払えば良い」という答えになります。

仮に矯正の費用を100万円支払ったとして、40万円分の治療を行った時点で矯正を中止したとします。
この場合は60万円が返金されることになり、既に全額支払っている場合、おそらくこのような対応になるでしょう。
また、もっともスムーズなのは歯科医院が処置別払い制を採用しているケースです。

処置別払い制とは通院するたびに費用を支払うシステムで、
虫歯や歯周病の治療費の支払い方を想像すると分かりやすいでしょう。
この場合はシステム的に先の治療費を支払っていないため、返金の処理は一切必要ありません。

中止によって歯並びが悪化する

「矯正を途中で止めると全てがムダになる」と解説しましたが、
人によってはムダになるどころか、むしろ歯並びが元の状態より悪くなってしまうことも考えられます。
特に大人の矯正の場合、治療において抜歯を必要とケースが多いでしょう。

これは矯正で歯を並べるためのスペースを作るのが目的ですが、
矯正を中止することで作られたスペースが逆効果になってしまうのです。
矯正によって動かした歯は、中止することで元の位置に戻ろうとするでしょう。

この時、スペースが作られているため戻った位置の左右に余裕が生まれます。
そうすると歯は傾き、元の歯並びよりも悪くなってしまうのです。
また、スペースによって歯と歯の間に極端な隙間が生じる可能性も考えられます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正の中止についてまとめます。

1. 治療の成果が全て失われる :矯正を中止すれば、これまでの治療の成果は全て失われる
2. 休止の提案 :治療計画にズレが生じることに了承すれば、一時的に治療を中断する対応も可能
3. 中止した場合の費用の返金 :契約内容は歯科医院によって異なるため、「おそらく」の回答しかできない
4. 中止によって歯並び悪化する :矯正を中止すれば、抜歯などの影響でむしろ歯並びが悪化することもある

これら4つのことから、矯正の中止について分かります。
矯正とは、歯並びを改善して後戻りを防いでこそ成果の出る治療であり、
途中で止めてしまうとこれまでの成果は全て失われてしまいます。

また、治療の成果を失うどころかむしろ歯並びが悪化してしまうケースもあるのです。
このため、矯正を検討する時には長い期間の通院が可能かどうかも考える必要があり、
仮に長期間の通院が不可能なら矯正はおすすめできません。

インプラントと入れ歯を比較すると、入れ歯にするメリットがないように思えます [2020年12月11日]

歯を失った場合、対処としてインプラントや入れ歯の選択肢がありますが、
それぞれの特徴を比較するとインプラントの性能の高さが目立ちます。
「第二の永久歯」と呼ばれるインプラントは人工の歯として非常に高い完成度を誇ります。

しかし、そうだとすると入れ歯にするメリットがないように思えるかもしれません。
完成度の高いインプラントではなく、敢えて入れ歯にするメリットがあるのでしょうか。
そこで、ここでは入れ歯を選択するメリットを説明します。

「性能が高い=おすすめ」とは限らない

電化製品を例えにして、次の2つのテレビの性能を比較してください。

・60インチの大画面で画質も高い最新式のテレビ
・30インチの画面で画質が普通の旧型のテレビ

いかがですか?性能差を比較すればどちらのテレビが優れているかは一目瞭然、
しかし性能が高い分だけ値段は高く、そのため敢えて30インチのテレビを選択する人も多いでしょう。
つまり、物の選択の基準は性能の高さが全てではないのです。

この例で挙げるなら「値段の高さ」のように、
むしろ性能が高いから生まれるデメリットもあり、それはインプラントにもいえるのです。

インプラントのデメリット

インプラントのメリットは性能の高さであり、具体的に次のことが挙げられます。

・審美性が高い
・人工の歯の根を埋め込むことで、人工の歯が外れることなく安定している
・咬合力が高く、天然の歯と同じような感覚で噛むことができる
・自分で取り外しする必要がなく、手間がかからない
・自分で取り外しする必要がなく、他人が見ても人工の歯であることが分からない

いずれも審美性と機能性の高さをあらわすメリットになりますが、
一方で次のデメリットがあることも事実です。

・自由診療になるため費用が高い
・手術を必要とする治療のため、失敗のリスクがゼロではない
・手術を必要とする治療のため、身体・精神的への負担が大きい
・治療期間が長い
・治療に対応できる歯科医院が限られているため、遠くの歯科医院に通院することになるかもしれない

確かに、インプラントは入れ歯と比較すると性能が高いのですが、
性能が高いからこそ費用が高く、また治療内容もそれだけ大きなものになるのです。
人工の歯に対するこだわり・治療に対する意識・予算次第では、これらのデメリットは致命的なものになるでしょう。

入れ歯のメリット

次に入れ歯のメリットですが、審美性や機能性は決して悪くないものの、
インプラントと比較してしまうとこれらがメリットにならないのは事実でしょう。
しかし、一方で次のようなメリットが挙げられます。

・自由診療のため費用が安い
・大きな治療を必要としないため、身体・精神面への負担がない
・治療に対応した歯科医院が多い
・治療期間が短い

これらのメリットをまとめて考えると、「手軽」であることが入れ歯のメリットだと分かります。
さらにいえば、「入れ歯のメリット=インプラントのデメリットを解消したもの」でもありますね。

インプラントのデメリットをまとめた時に挙がる言葉は「手軽さがない」であり、
費用・身体への負担・治療内容・治療期間、いずれも大きなものになっています。
つまり、手軽さこそインプラントにはない入れ歯ならではのメリットといえるのです。

性能にこだわったオーダーメイド

インプラントではなく入れ歯にするメリットは、全てに対して手軽さがあることです。
もちろん、人工の歯において審美性と機能性は大切かもしれませんが、
“そこまでの費用と治療を必要となるなら入れ歯を選択したい”と考える人も多いのです。

そしてもう一つ、入れ歯でありながら審美性と機能性にこだわる選択肢もあります。
それはオーダーメイドの入れ歯にすること、オーダーメイドの入れ歯自由診療になるものの、
入れ歯としての審美性・機能性は保険診療の入れ歯に比べて遥かに高いものになります。

もっとも、オーダーメイドの入れ歯でもさすがにインプラントの機能性には及びませんが、
歯や歯肉に選択できる色、義歯床の仕様、装着感などは保険診療の入れ歯以上の完成度と考えて良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントではなく入れ歯にするメリットについてまとめます。

1. 「性能が高い=おすすめ」とは限らない :インプラントは性能が高いが、そのせいで生まれるデメリットもある
2. インプラントのデメリット :費用が高い、手術を必要とすることのリスク・身体への負担など
3. 入れ歯のメリット :費用が安くて治療も簡単なため、全体的に手軽さがある
4. 性能にこだわったオーダーメイド :入れ歯で性能にこだわるなら、オーダーメイドにする選択肢もある

これら4つのことから、インプラントではなく入れ歯にするメリットについて分かります。
インプラントと入れ歯を比較した時、性能だけで判断するとインプラント一択になるでしょうが、
その性能を実現するために必要な費用・治療方法を考えると、入れ歯にするメリットも生まれます。
入れ歯には手軽さがあり、治療においてその手軽さを優先する人も多いのです。
そのため、「入れ歯=メリットがない」は全く間違った解釈です。

マウスピースを使った矯正があると聞いたのですが、どのような方法ですか? [2020年11月13日]


矯正では、矯正装置を装着して少しずつ歯を動かしていきますが、矯正装置の見た目を気にして治療に抵抗を感じる人も少なくありません。
おそらくそれは、表側矯正と呼ばれるワイヤー矯正を示しているのでしょう。

しかし、矯正方法は表側矯正だけでなく、マウスピースを使った矯正方法もあります。
これが“見えない矯正”と呼ばれるマウスピース矯正であり、
ここではマウスピース矯正の特徴について分かりやすく解説していきます。

マウスピース矯正はどのような矯正装置?

マウスピース矯正で使う矯正装置は、治療の名前が示すとおりマウスピースタイプの矯正装置です。
歯に装着する点はワイヤー矯正と同じですが、マウスピース自体が透明のため目立たず、さらに自分で取り外しすることもできるため、矯正中の口元の審美性が圧倒的に高まります。

ちなみに、マウスピース矯正で使用するマウスピースにも種類があり、一般的に多いのはインビザラインとアソアライナーです。
取り扱うマウスピースの種類は、歯科医院によって異なります。

治療期間が短いのは本当?

マウスピース矯正のメリットとして、治療期間の短さが挙げられます。
ただ、これについては症例が関係しており、ワイヤー矯正に比べて強力というわけではありません。
むしろ歯を動かす力はワイヤー矯正に比べて弱く、マウスピース矯正は複雑な症例には対応できないのです。

つまり、複雑な症例の矯正を行っていない分だけマウスピース矯正の治療期間は短く、
ワイヤー矯正の治療期間が長く感じるのは複雑な症例にも対応しているからです。
簡単な症例に対してワイヤー矯正で対応すれば、むしろマウスピース矯正よりも治療期間は短くなるでしょう。

好きな時に取り外しできる?

マウスピース矯正では、矯正装置…すなわちマウスピースを自分で取り外しできます。
その点はマウスピース矯正におけるメリットであり、歯磨きや食事の時に矯正装置を取り外すことで普段と変わらない食生活・歯磨きが可能です。

ただ、“好きな時に自由に取り外せる”と解釈するのは間違いです。
なぜなら1日における必要な装着時間が決められているからです。
マウスピース矯正では、1日あたり20時間ほどの矯正装置の装着が必要になります。

マウスピースの種類は?

上記の項目でも少し触れましたが、マウスピース矯正で使用するマウスピースには複数の種類があります。
インビザラインとアソアライナーを含むと、次のような種類が存在します。

インビザライン

治療の実績に優れたタイプで、世界で最も普及しており治療の実績にも優れているのが特徴です。

アソアライナー

日本国内において最も普及しているタイプで、頻繁に歯型をとるため装着の違和感が小さいのが特徴です。

イークライナー

治療過程で必要なマウスピースを全て製作可能なため、たびたび歯型を取る手間がかからないのが特徴です。

DENマウスピース

1日10時間ほどの装着ですむため、就寝時に装着すれば矯正装置を外して日常生活を過ごすことが可能です。

オペラグラス

症例として、前歯や軽度の矯正に適したタイプです。およそ3週間のサイクルで新しい歯型を取ります。

アクアシステム

マウスピース矯正の中でも費用が安く、また他のタイプに比べて矯正装置の交換周期が長くなっています。

エシックス

歯列全体ではなく、1~2本だけの矯正に適したタイプです。費用は安いものの、24時間の装着が必要です。

裏側矯正について

マウスピース矯正は複雑な症例には対応できず、
あくまで状態次第ですが歯並びが凸凹だとワイヤー矯正での対応になるケースがあります。
このような場合、“見えない矯正”を希望する人は裏側矯正にする方法があることを覚えておきましょう。

裏側矯正とは、従来のワイヤー矯正のようなブラケットを舌側に装着して矯正する方法であり、
表側ではなく裏側に矯正装置を装着することで目立たなくなります。
発音がしづらいなどのデメリットがありますが、矯正装置が目立つ問題は解消できます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、マウスピース矯正の特徴についてまとめます。

1. マウスピース矯正はどのような矯正装置? :透明で取り外し可能なマウスピースが矯正装置になる
2. 治療期間が短いのは本当? :複雑な症例に対応できない分、必然的に治療期間は短くなる
3. 好きな時に取り外しできる? :1日20時間ほどの装着が必要なため、外せるタイミングは限られる
4. マウスピースの種類は? :インビザライン、アソアライナー、イークライナーなど
5. 裏側矯正について :マウスピース矯正で対応できない場合、裏側矯正の選択肢もある

これら5つのことから、マウスピース矯正の特徴について分かります。
矯正における最大の欠点は装着する矯正装置が目立ってしまうことですが、
“見えない矯正”と呼ばれるマウスピース矯正ならそんな欠点も解消できます。
矯正装置の装着を理由に矯正に抵抗がある人は、マウスピース矯正を検討してみてはいかがでしょうか。

入れ歯は保険診療だと思っていましたが、自由診療のケースもあるのですか? [2020年10月09日]

「入れ歯=保険診療」のイメージを持っている人が多いと思いますが、
入れ歯の費用を調べようとした時、稀に高額な費用を目にした経験のある人もいるでしょう。
それは自由診療の入れ歯であり、入れ歯には保険診療のものと自由診療のものがあるのです。

もちろん、患者さんは好きな入れ歯を選択することができるため、
ここで改めて保険診療の入れ歯と自由診療の入れ歯の違いについて解説していきます。

保険診療と自由診療の境界線

同じ入れ歯でもなぜ保険診療と自由診療に分かれるのか、まずはその境界線を知っておきましょう。
保険診療とは健康保険が適用となる医療であり、文字どおり健康目的であることが保険適用の基準です。
そこで、次の医療行為に注目してください。

豊胸手術
永久脱毛
脂肪吸引

これらはいずれも医療の一つですが、ただその目的は美容効果の向上であって病気を治すためではありません。
そのためいずれも自由診療として扱われ、健康保険ができないのです。
歯科の場合も同様で、例えばホワイトニングは完全に審美目的のため自由診療になりますね。
では、次の医療行為はどうでしょうか。

インプラント治療
セラミック治療

インプラントは歯を失った時に行う治療、セラミック治療はセラミックの詰め物・被せ物で処置する治療、
歯を失うことへの対処も、詰め物・被せ物の処置も健康のために必要であり、
そのため健康保険適用となるイメージがありますが、実はこれらの治療は自由診療になるのです。

なぜなら、健康保険は健康目的…すなわち病気を治すための必要最低限な治療と基準が定められているからで、
インプラント・セラミックにおいては必要最低限以上の特徴を持っているからです。
つまり、病気を治すための必要最低限の治療であるか、そうでないかが保険診療と自由診療の境界線になります。

自由診療の入れ歯について

上記の説明から、入れ歯に保険診療・自由診療の2つのタイプが存在する理由が分かります。
保険診療の入れ歯は必要最低限の品質であり、自由診療の入れ歯はそれ以上の品質であるということです。
では、具体的に自由診療の入れ歯の特徴をまとめてみます。

維持装置

保険診療の入れ歯では、維持装置は残った歯を囲む状態で固定しており、
装着中の違和感・会話時に維持装置が見えるなどの問題があります。
一方、自由診療の入れ歯の維持装置は残った歯に負担をかけず、
さらに人からも見えない仕様になったものが存在します。

人工の歯

保険診療の入れ歯でも歯の部分の審美性にはこだわっていますが、
選択できる色・形に限りがあるため、人によっては不自然でバランスの悪い見た目になってしまいます。
一方、自由診療の入れ歯では歯の部分に使える色・形の種類が豊富であり、
その人に最も合った自然な人工の歯を再現できます。

人工の歯肉

歯肉の部分においては保険診療の入れ歯も完成度が高く、
しっかりとした作りで装着感も良いため、装着時に不自由さを感じることはないでしょう。
ただ、形態の種類はそれほど豊富ではなく、一方で自由診療の入れ歯の場合は形態の種類が豊富、
汚れにくいさ・装着の良さに加えて豊富な形態によって審美性が高まります。

義歯床

保険診療の入れ歯では義歯床が割れやすく、その対処として分厚く仕上げられています。
しかし、分厚くなっていることで熱を感じにくく、食事の際に温度・味覚を感じづらいのが欠点です。
一方、自由診療の入れ歯の義歯床は入れ歯が落ちづらく、
さらに薄い金属のものを選択することで食事における不自由さも解消されています。

入れ歯は保険診療・自由診療のどちらがおすすめか

保険診療の入れ歯と自由診療の入れ歯、2つの選択肢においてどちらがおすすめなのでしょうか。
これについては、一概に一方をすすめることができず、患者さんの要望で決まります。
特徴だけで比較すれば、言うまでもなく自由診療の入れ歯がおすすめです。

しかし、自由診療の入れ歯は費用が高くなりますし、
審美性・機能性ではなく費用の安さを最優先に考える人もいるでしょう。
仮に患者さんが審美性・機能性にこだわりを持つなら自由診療の入れ歯をおすすめします。

一方、費用の安さを優先する患者さんなら保険診療の入れ歯をおすすめします。
要するに、患者さんが入れ歯に対して何を求めて何を重視するのか、
その答えによって保険診療の入れ歯をすすめることもあれば、自由診療の入れ歯をすすめることもあるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、自由診療の入れ歯についてまとめます。

1. 保険診療と自由診療の境界線 :「病気を治すことを目的とした必要最低限の治療」が基準になっている
2. 自由診療の入れ歯について :維持装置・人工の歯・人工の歯肉・義歯床において違いがある
3. 入れ歯は保険診療・自由診療のどちらがおすすめか :患者さんの入れ歯に対する要望・こだわりで決まる

これら3つのことから、自由診療の入れ歯について分かります。
入れ歯には保険診療のものと自由診療のものがあり、後者は審美性・機能性において優れています。
一方、前者には費用が安いというメリットがあり、入れ歯には2つの選択肢があることを知っておきましょう。

矯正は、矯正装置を装着するのが嫌です [2020年09月04日]

矯正では矯正装置を装着しますが、この矯正装置の装着を嫌に思っている人は少なくないでしょう。
最も、矯正する上ではどうしても矯正装置の装着は必要なため、
それ自体が嫌だというなら残念ながらその要望に応える術はありません。

しかし、目立つことが理由で矯正装置の装着に抵抗があるのであれば、
文字どおり目立たない矯正装置を選んで矯正することが可能です。
そこで、ここでは目立たない矯正装置について解説していきます。

1. 裏側矯正のすすめ

舌側矯正もしくはリンガル矯正とも呼ばれる矯正方法で、矯正装置を歯の裏側に取りつけます。
矯正装置は歯に装着するため口を開くと目立ってしまいますが、
それは矯正装置が表側に装着されているためであり、これを裏側に装着する方法もあります。

それが裏側矯正であり、従来の表側矯正に比べて目立ちにくいのがメリットです。
ただ、矯正装置を舌側に装着することにはそれならではのデメリットもあり、
具体的には「発音がしづらい」、「会話時に違和感がある」などが挙げられます。

最も、このような違和感は近年では大幅に解消されており、
矯正装置のサイズが小さくなったため違和感は少なくなっていますし、慣れで解消できる問題です。

2. マウスピース矯正のすすめ

マウスピース矯正とは、マウスピースタイプの矯正装置を使用した矯正方法です。
マウスピースは自分で取り外しできますし、またマウスピースそのものが目立たない仕様になっています。
透明で目立たないマウスピースを使用したこの矯正方法は、「見えない矯正」とも呼ばれています。

最も、そんなマウスピースも審美性の点では大変優秀ですが、
一方で複雑な症例には対応しづらい欠点もあり、矯正力はそれほど高くありません。
歯を動かす力においては、表側矯正の方が優れています。

そのため、凸凹した歯並びだとマウスピース矯正では対応できないケースもあり、
マウスピース矯正は矯正を希望する全ての人におすすめできる治療方法ではないのです。

3. マウスピース矯正の注意点

マウスピース矯正ではいくつかの注意点があります。
最も、実際にマウスピース矯正を始める際に医師からも説明があると思いますが、
マウスピース矯正において多い質問とその回答を次にまとめます。

マウスピース矯正は治療期間が短い?

マウスピース矯正のメリットの一つとして治療期間の短さが挙げられますが、
これは表側矯正に比べて治療が早く終わるというわけではありません。
マウスピース矯正で対応できるのは簡単な症例であるため、必然的に治療期間も短いのです。

取り外しは自由に行っても良い?

マウスピース矯正では、矯正装置であるマウスピースを自分で取り外しできますが、
必要な装着時間は決められており、1日20時間ほど装着しなければなりません。
そのため、外すタイミングは歯磨き・食事・入浴時などに限られるでしょう。

マウスピース矯正は虫歯になりにくい?

矯正装置を取り外して歯磨きできることから、マウスピース矯正は虫歯を予防しやすいとされています。
しかし、矯正中の虫歯へのなりやすさはマウスピース矯正においても例外ではなく、
マウスピース矯正の場合は唾液による細菌の洗浄が難しくなるため、その点で虫歯になりやすいのです。

4. マウスピース矯正の種類


マウスピース矯正で使用するマウスピースには種類があり、
主に使用されているのがインビザラインとアソアライナーです。

インビザラインとは

世界全体で見れば、マウスピース矯正で最も多く使用されているのがインビザラインです。
歯型をとり、3Dシミュレーションによって最終的な歯並びが確認できるのが特徴で、
治療後の歯並びが分かることは長期間治療を継続する上でのモチベーション向上につながります。

アソアライナーとは

マウスピース矯正では、矯正装置であるマウスピースを自分で取り外しできますが、
必要な装着時間は決められており、1日20時間ほど装着しなければなりません。
そのため、外すタイミングは歯磨き・食事・入浴時などに限られるでしょう。

マウスピース矯正は虫歯になりにくい?

頻繁に歯型をとるため、常に違和感のない矯正装置の再現が可能です。
そのため、アソアライナーは矯正装置としての精度が高く、
通院の頻度は高くなるものの、精密な矯正装置によって高い治療の効果が期待できます。

いかがでしたか?
最後に、見えない矯正についてまとめます。

1. 裏側矯正のすすめ :矯正装置を舌側に装着するため、矯正中でも目立たない
2. マウスピース矯正のすすめ :透明なマウスピースを装着するため、矯正中でも目立たない
3. マウスピース矯正の注意点 :自分で取り外し可能だが、1日20時間以上の装着が必要
4. マウスピース矯正の種類 :インビザラインとアソアライナーが一般的

これら4つのことから、見えない矯正について分かります。
矯正装置を装着したくない要望に応えることはできませんが、
目立つ矯正装置を装着したくない要望に応えることは可能です。

裏側矯正なら文字どおり裏側…つまり、舌側に矯正装置を装着するため目立たないですし、
マウスピース矯正は見えない矯正と呼ばれるほど人気の矯正方法です。
このように、現在では矯正装置の装着を目立たなくさせる方法が充実しています。

インプラントという治療方法がある今、敢えて入れ歯にするメリットはありますか? [2020年08月01日]

歯を失った場合はそのままにしておくわけにはいかず、人工の歯で対処しなければなりません。
さて、人工の歯と言えば天然の歯に限りなく近い再現性を誇る点でインプラントが有名ですね。
見た目が美しい、歯として安定している、咬合力が高いなど、インプラントは完成度の高い人工の歯になります。
そんなインプラントという治療方法が存在する今、入れ歯を選択するメリットはあるのでしょうか。

人工の歯としての入れ歯の完成度

入れ歯の人工の歯としての完成度は、正直インプラントに比べて高くありません。

・かたいものや歯にくっつくものは食べられない
・噛み方を間違えると外れてしまう
・毎日外して洗浄しなければならない
・咬合力は天然の歯に比べて1/3程度
・熱を感じにくいため火傷しやすい

このように、人工の歯としての特徴を挙げるとまるで欠点のようになってしまい、
天然の歯と同じ感覚で生活することは不可能でしょう。
その点、インプラントはこのような問題がほぼ解消されています。

インプラントは人工の歯の根を再現しているため外れることはなく、
もちろんケアは必要ですが入れ歯のように外す必要がありません。
また、咬合力も天然の歯とほぼ変わらず、食事における制限もないのです。

人工の歯は天然の歯の代わりとして使うものですから、いかに天然の歯に近い再現性を持つかが重要。
その部分で比較すると、インプラントの方が入れ歯に比べて完成度が高いのは事実でしょう。
しかし、入れ歯にするメリットが一切ないわけではなく、なぜならインプラントにもデメリットがあるからです。

インプラントのデメリット

インプラントの場合、人工の歯としての審美性や機能性においては目立ったデメリットがないものの、
そこに至る過程…すなわち治療内容においていくつかのデメリットがあります。

費用が高い

先天的な場合などの例外的なケースを除き、インプラントは自由診療です。
その費用は1本あたり30万円~45万円と高額で、手軽な治療とは言えません。
このため、複数の歯を失っている場合は入れ歯との費用の差がより大きくなるでしょう。

手術が必要

インプラントはその仕様上、歯肉を切開して顎の骨に穴をあける手術が必要です。
そのため身体に負担がかかる治療になりますし、手術を行う以上、失敗のリスクもゼロとは言い切れません。
ちなみに、治療方法によっては二度の手術を行わなければなりません。

治療を受けられないケースがある

インプラントでは、治療前に精密検査を行います。
その結果、持病や顎の骨の状態によっては治療を受けられないケースがあります。
このようなケースにおいては、例え治療が受けられても骨移植など別の治療をしなければなりません。

治療期間が長い

インプラントの治療期間は一般的に3ヶ月~10ヶ月ほどとされています。
入れ歯に比べて治療期間が長く、また治療に対応した歯科医院の数も入れ歯に比べて少なめです。
ここまで治療期間が長くなるのは、手術後に定着期間が必要になるからです。

「費用が高い」、「手術が必要」、「治療期間が長い」、「治療を受けられないケースがある」などの点から、
インプラントの治療は負担が大きく手軽さがないのがデメリットと言えるでしょう。

入れ歯がおすすめの人

どちらも人工の歯としての役割を果たす入れ歯とインプラントですが、その特徴は真逆ですね。
人工の歯としての再現性が高い一方、そのための治療において負担が大きいのがインプラント。
人工の歯としての再現性がインプラントほど高くない一方、手軽に治療できるのが入れ歯。

これらの特徴から、人工の歯としての再現性を最優先したいのであればインプラントにすべきでしょう。
しかし、天然の歯ほどの再現性までは求めておらず、手軽に安く人工の歯を手に入れたいのであれば、
その場合は明らかに入れ歯がおすすめですし、手術などの大きな治療に抵抗がある人の場合も同様です。

<オーダーメイドの入れ歯もあります>
より高い完成度の入れ歯を希望する人は、オーダーメイドの入れ歯にすることも可能です。
オーダーメイドの入れ歯は自由診療になるため費用は高くなりますが、
審美性・機能性において保険診療の入れ歯よりも品質が高くなっています。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントではなく入れ歯にすることへのメリットについてまとめます。

1.人工の歯としての入れ歯の完成度:咬合力や仕様などはインプラントに劣る
2.インプラントのデメリット:費用が高く手術も必要となることから、負担の大きな治療となる
3.入れ歯がおすすめの人:手軽に人工の歯を手に入れたい人(オーダーメイドの入れ歯も可能)

これら3つのことから、インプラントではなく入れ歯にすることへのメリットについて分かります。
単に人工の歯としての審美性・機能性だけで比較してしまうと、
入れ歯はインプラントに比べて見劣りする部分が多いかもしれません。
しかし、治療方法も含めて比較すると「手軽」という点での入れ歯のメリットがはっきりと分かります。

子供時代の矯正は、大人になると矯正の効果がなくなるのでしょうか? [2020年07月01日]

 

近年ではインターネットを利用することで、様々な医療知識を身につけられるようになりました。
しかしそれは必ずしもメリットとは言い切れず、場合によっては大きなデメリットとなってしまいます。
と言うのも、その情報が正しくないこともあり、間違った医療知識を身につけてしまう可能性があるからで、例えば「子供の時に矯正すると大人になってから効果がなくなる」の情報もその一例と言えるでしょう。

大人になってから矯正の効果が失われるケース

本当に子供の時に矯正して大人になってから効果が失われたのであれば、その原因として考えられるのは次の3つです。

第二期治療を怠った

これは完全に歯科医院側の問題です。
子供の矯正…すなわち小児矯正は第一期治療と第二期治療の2回に分けて行います。
この時、第一期治療の成果次第では第二期治療が不要と判断されます。
しかし、その判断が間違っていた場合、満足する歯並びが完成しなくなってしまうのです。

保定装置を装着しなかった

矯正は治療中だけでなく治療後も大切で、なぜなら後戻りが起こるからです。
そこで、矯正後は保定装置を装着する保定期間を設けて後戻りへの対処を行います。
このため、保定期間を無視してしまうと確実に後戻りが起こってしまうのです。
治療が終わったことで満足し、アフターとなる保定装置の装着を怠ってしまうケースもあります。

歯並びが悪くなった原因が解決されていない

歯並びが悪くなるには原因があり、ここで問題となるのは日常生活での癖で歯並びが悪くなった場合です。
例えば、舌で歯を押す癖があると歯並びが悪くなりますが、悪くなった歯並びは矯正で改善可能でしょう。
しかし、舌で歯を押す癖が改善されていなければ、せっかく綺麗になった歯並びは再び悪化。
歯並びが悪くなった原因を解決しないことで、再び同じ原因によって歯並びが悪くなってしまうのです。

矯正は子供の時に開始するのがベスト

上記の問題が起こった場合、子供の時に矯正した歯並びはやがて元の状態に戻ってしまうでしょう。
しかし、間違った治療や対処をしなければそのような事態は起こらないですし、
子供と大人で比較した場合、むしろ子供の時に矯正を開始した方がメリットは多いのです。

非抜歯で矯正できる確率が高い

いくら矯正でも、歯を綺麗に並べるスペースがなければ治療は不可能であり、
そのため矯正ではスペース作りを目的に抜歯するケースがあります。
特に大人の矯正ではその確率が高いのですが、子供の時に矯正を開始すればその確率は低下。
なぜなら、顎の成長を正常に促しながらの治療が可能なためで、非抜歯で矯正できる確率が高いのです。

本格的な治療が短期間で終わる

上記でも触れましたが、小児矯正では第一期治療と第二期治療の2回に分けて矯正を行い、
このうち大人の矯正同様の本格的な矯正は第二期治療になります。
ただ、第一期治療である程度歯並びが改善されているため、
第二期治療は症例としてそれほど難しくなく、そのため本格的な第二期治療が短期間で終わります。

大人になってから歯並びで悩まない

小児矯正を自ら望む子供は少なく、それは年齢的に審美性を気にしないからです。
一方、大人は年齢的に審美性を気にするため、歯並びが悪ければ矯正を望むでしょう。
しかし、治療期間や保定期間を考えると、理想の歯並びが手に入るまでに時間がかかります。
その点、子供の時に矯正を開始すれば、大人になった時には既に理想の歯並びが手に入っているのです。

「審美性向上」以外の矯正のメリット

矯正は審美目的の治療のイメージが強く、確かにその目的で治療を希望する人が多いでしょう。
しかし、矯正のメリットは口元の審美性向上だけではありません。
例えば、矯正することで虫歯や歯周病を予防しやすくなり、その理由として次のことが挙げられます。

歯磨きの精度向上

歯並びが綺麗になれば歯が磨きやすくなり、歯が磨きやすくなれば磨き残しが減ります。
そうすれば、歯磨きでより多くのプラークを除去できますし、
歯と歯が重なってプラークが蓄積されることもなく、虫歯や歯周病を予防しやすくなります。

口臭予防

口臭の原因は様々ですが、歯並びの悪さによって起こるケースもあり、
これは口呼吸になってしまうことで乾燥した空気を口の中に取り込むのが原因です。
この場合、口の中が酸欠状態となり、口臭の原因となる嫌気性菌の働きが活発になってしまいます。
ですから、矯正で歯並びを改善すればこのケースにおける口臭は予防できるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、子供の時に矯正すると大人になってから元に戻ってしまうのかについてまとめます。

1.大人になってから矯正の効果が失われるケース:第二期治療を怠った、保定装置を装着しなかったなど
2.矯正は子供の時に開始するのがベスト:非抜歯で矯正できる確率が高いなどのメリットがある
3.「審美性向上」以外の矯正のメリット:虫歯や歯周病を予防しやすくなる

これら3つのことから、子供の時に矯正すると大人になってから元に戻ってしまうのかについて分かります。
間違った治療をしなければ、子供の時に行った矯正の効果が大人になってから失われることはありません。
このため、信頼できる医師のもとで治療を受けられるなら、安心して治療を受けてください。
矯正の場合、大人になってからよりもむしろ子供の時に開始した方がメリットも多いのです。

入れ歯にした場合、食事において問題点や注意点はありますか? [2020年06月01日]

入れ歯にすることを想像した時、真っ先に気になるのが食生活だと思います。

入れ歯は人工の歯であり、人工の歯と天然の歯の違いを最も実感するのは噛む動作をした時ですし、噛む動作を最も必要とするのは食事の場面ですからね。

そこでお答えすると、確かに入れ歯にした場合の食生活の注意点はありますし、

また入れ歯にしたことによって起こり得る問題もいくつか考えられます。

そこで、ここでは入れ歯と食生活をテーマにしてその問題点や注意点を解説していきます。

食生活で起こり得る問題点と対処方法

入れ歯により食生活で起こり得る問題はいくつかあり、その意味で入れ歯にデメリットがあるのは事実でしょう。

しかし、これらの問題点には対処方法も存在するため、デメリットの解消も可能です。

問題点1. 火傷をしやすい

入れ歯の構造として上顎は義歯床によって歯肉が覆われており、温度を感じにくくなっています。

そのため、本来なら熱くて食べられないものも食べられてしまい、

熱くないと思って食べたものが実は熱く、火傷してしまうケースがあるのです。

 

<対処方法>

「入れ歯は温度を感じにくい」という事実を知り、調理する時点で料理の温度に注意しておきましょう。

また、こうした注意自体が手間だと思うなら、義歯床の薄いオーダーメイドの入れ歯にする選択肢もあります。

問題点2. 食事中に痛みを感じる

食べものが入れ歯と歯肉の間に詰まると、食事中に痛みを感じてしまいます。

また、噛む動作をすることで痛みを感じるケースもあり、

このような問題が起こった場合は我慢せずに歯科医に相談してください。

 

<対処方法>

この場合、不慣れの問題ではなく入れ歯そのものが合っていない可能性が考えられます。

そのため、歯科医院に行って入れ歯の調整をしてもらいましょう。

問題点3. 食材を噛みづらい

これは入れ歯の欠点とも言える部分で、入れ歯による噛む力すなわち咬合力は天然の歯の1/3ほどであり、

そのため天然の歯と同じ感覚で噛むことができません。

ですから、天然の歯と同じ感覚で食事をしていると、食材によっては噛みづらく感じる場面があるでしょう。

 

<対処方法>

入れ歯の咬合力を高めることはできないため、食べ方を工夫しなければなりません。

あまりかたすぎるものを食べるのは避け、また噛みやすいよう調理時に細かく切るなどの工夫をしましょう。

食生活における注意点

いくら失った歯を取り戻したとは言え、入れ歯は人工の歯です。

人工の歯を使って食事する以上、快適な食生活をおくるための注意点があります。

注意点1. 左右の歯を使って均等に噛む

入れ歯はシーソーの原理を守らないと外れてしまいます。

食事の時は一方の歯で噛むのではなく、左右の歯を均等に使って噛むようにしてください。

例えば右の歯だけで噛んでしまうと、噛んだ時に左の歯が浮き上がってしまうのです。

注意点2. 前歯で噛んで奥歯で潰す

入れ歯の噛み方にはコツがあり、上記の「左右の歯を使って均等に噛む」もその一つです。

そして、もう一つのコツが「前歯で噛んで奥歯で潰す」で、

前歯だけで潰そうとすると咬合力の問題で潰しきれず、奥歯が浮き上がってしまいます。

注意点3. 口の中に食べものを入れすぎない

入れ歯は天然の歯に比べて噛む力が弱いため、口の中に食べものをいれすぎると噛み切れなくなります。

噛み切れなければ当然飲み込めず、快適な食生活をおくれなくなってしまうでしょう。

このため、天然の歯と同じ感覚で口の中に食べものを入れてはならず、食材の大きさにも気を配るべきです。

噛み方においては若干手間に思うかもしれませんが、そう難しく考える必要はなく、

左右の歯で均等に噛むことも、前歯で噛んで奥歯で潰すことも、単に正しい噛み方を実践するだけです。

このような噛み方をしなければ、例え天然の歯でも歯にダメージを与えてしまいます。

噛み方の癖を改善しよう

入れ歯の噛み方を難しく感じるのは不慣れによる原因のケースが多く、

そして不慣れなのはこれまで歯を失った生活を続けてきたためです。

歯は一本ずつ失われますから、例えば右の歯を失った人は左の歯で噛む癖がついているでしょう。

しかし、入れ歯でその噛み方をしてしまうと左の歯で噛むことによって右の歯が浮き上がり、

入れ歯が外れて上手に噛めなくなってしまうのです。

つまり、噛み方の癖を改善することが入れ歯での食生活を快適にする重要なコツになります。

 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、入れ歯と食生活についてまとめます。

. 食生活で起こり得る問題点と対処方法 :火傷をしやすい問題があり、対処は料理の温度に注意するなど

. 食生活における注意点 :左右の歯を使って均等に噛む注意が必要で、シーソーの原理を意識するなど

. 噛み方の癖を改善しよう :歯を失った時の噛み方の癖を改善すれば、入れ歯を快適に使用できる

これら3つのことから、入れ歯と食生活について分かります。

入れ歯は天然の歯と同じ感覚で食事することは不可能ですが、

注意点を守ればある程度快適な食生活をおくることは充分可能です。

また、オーダーメイドの入れ歯にすればより快適になるため、それも選択肢の一つでしょう。

矯正の方法と費用を知りたいです [2020年05月01日]

矯正は治療期間が長く、また費用も高額なため手軽な治療とは言えません。
事前の情報収集は大切ですし、治療を受ける歯科医院選びも大切です。

また、治療における不明点や疑問点も多々あると思いますが、
中でも気になるのはやはり費用であり、また矯正の方法だと思います。
そこで、ここでは矯正の方法と費用について説明していきます。

矯正の費用と支払いのシステム

自由診療で費用の高い矯正は、費用やその支払いのシステムが保険診療とは異なります。

費用のシステム

自由診療の場合、その費用は医院ごとで自由に設定できるようになっています。
つまり、矯正の費用は歯科医院によって異なるのですが、ただある程度の相場は決まっています。
そのため、少しでも費用を抑えたいと思うなら、複数の歯科医院で費用を比較すべきでしょう。

支払いのシステム

矯正の費用の支払いのシステムには「総額制」と「処置別払い制」があります。
どちらのシステムを採用しているのかは歯科医院によって異なり、それぞれ次の特徴があります。

総額制
定額制とも呼ばれるシステムで、あらかじめ全額の費用を支払います。
返金や追加料金は一切なく、治療期間が長くなっても短くなっても費用に変動ありません。
そのため治療期間が長引いた場合は費用が安くなりますが、短くなった場合は逆に高くなってしまいます。

処置別払い制
文字どおり処置するたびに費用を支払うシステムで、虫歯治療などの通院時と同様のシステムです。
その都度費用が発生するため治療期間が長引けば費用は高くなり、
一方で治療期間が短くなった場合は安くなり、つまり総額制と真逆の特徴と解釈すれば良いでしょう。

【表側矯正のケース】

治療期間の目安…2年~3年
治療費の目安…70万円~120万円

歯の表面に矯正装置を装着する方法で、矯正の中で最も一般的な方法です。
ワイヤーつきのブラケットは審美性こそ高くないですが、目立ちにくいタイプのものもあります。
特徴として歯を動かす力に長けており、凸凹した歯並びのような難しい症例にも対応できます。

【裏側矯正のケース】

治療期間の目安…3年
費用の目安…85万円~130万円

ワイヤーつきのブラケットを使用する点は表側矯正と同じですが、実際に装着するのは歯の裏側です。
そのため矯正装置が目立たず、表側矯正のように審美性で悩むことはないでしょう。
舌側に矯正装置を装着することで発音のしづらさを感じますが、これは慣れによって解消される問題です。

【マウスピース矯正のケース】

治療期間の目安…1年~2年
費用の目安…50万円~70万円

見えない矯正方法と呼ばれるほど矯正装置が目立たず、審美性の高さが特徴となる矯正方法です。
矯正装置を自分で取り外しできるため、食事や歯磨きの時に煩わしさを感じることもないでしょう。
ただし、1日20時間ほどの装着が必要ですし、マウスピース矯正ではあまり難しい症例には対応できません。

どの矯正方法がおすすめか

表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正…これら3つの矯正方法の治療期間と費用の目安を紹介しましたが、
問題はどの矯正方法がおすすめなのかという点です。ただ、これについては断言できる回答はなく、
それぞれの矯正方法におけるメリット・デメリットを考慮して決めるのが良いでしょう。

表側矯正のメリットとデメリット

表側矯正のメリットは矯正力の強さであり、幅広い症例に対応できることです。
凸凹した歯並びだと矯正すら諦めてしまう人がいますが、表側矯正なら対応できる可能性が高いでしょう。
一方、デメリットは審美性の低さです。
歯の表側に矯正装置を装着しているため、口を開くだけで矯正装置が見えてしまいます。

裏側矯正のメリットとデメリット

裏側矯正のメリットは矯正装置が目立たないことでの審美性の高さであり、
なおかつ表側矯正のように矯正力が強く、幅広い症例に対応できることです。
一方、デメリットは慣れるまで発音がしづらいこと、
さらに表側矯正に比べて費用が高く、また治療期間が若干長くなることです。

マウスピース矯正のメリットとデメリット

マウスピース矯正のメリットは「見えない矯正」と呼ばれるほど審美性が高いことです。
さらに自分で矯正装置を取り外しできますし、治療期間も短くなっています。
一方、デメリットは難しい症例に対応できないことで、
そもそも難しい症例に対応できないため治療期間も短くなっているのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正の方法と費用についてまとめます。

1. 矯正の費用と支払いのシステム :矯正は自由診療であり、総額制と処置別払い制のシステムがある
2. 表側矯正のケース :治療期間の目安は2年~3年。費用の目安は70万円~120万円
3. 裏側矯正のケース :治療期間の目安は3年。費用の目安は85万円~130万円
4. マウスピース矯正のケース :治療期間の目安は1年~2年。費用の目安は50万円~70万円
5. どの矯正方法がおすすめか :それぞれの矯正方法のメリットとデメリットを考慮して決める

これら5つのことから、矯正の方法と費用について分かります。
まとめると、矯正方法には表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正があり、
それぞれ治療期間・費用だけでなくメリットとデメリットも異なります。
どの矯正方法を選択するのかは、それぞれの矯正方法におけるメリットとデメリットを考慮すると良いでしょう。

歯医者さんに質問です。入れ歯とインプラント、どちらをすすめますか? [2020年04月01日]

「入れ歯とインプラントのどちらがおすすめですか?」と質問されることがあります。
この場合、医師の独断で一方をすすめることはなく、
なぜなら患者さんの要望次第でその答えが変わるからです。
つまり、人工の歯に対して患者さんが何を重視するのかによって、おすすめの治療方法が決まります。

費用について

治療費は誰もが気にする部分ですが、少しでも安くすませたいと考えるのであれば、おすすめは入れ歯です。
入れ歯なら健康保険がされますが、一方のインプラントは基本的に自由診療であり、
そのためインプラントの方が費用は高く、それも1本30万円~45万円が相場となっています。

最も、入れ歯でもオーダーメイドの場合は自由診療になるため費用が高くなりますが、
それでもインプラントと比較すれば断然安くなるでしょう。
自由診療の費用は歯科医院によって異なりますが、インプラントが入れ歯より安くなることはありません。

治療方法について

治療において手軽さを求めるのであれば、おすすめは入れ歯です。
これには2つの理由があり、1つ目にインプラントは身体に負担の大きい治療であることが挙げられます。
治療の過程で手術を伴い、実際に恐怖を感じてしまう人も少なくありません。

そして、2つ目に対応できる歯科医院の数が挙げられます。
インプラントに対応した歯科医院と入れ歯に対応した歯科医院、数が多いのは後者でじょう。
さらに治療期間も長くなるため、インプラントにすると通院で苦労してしまうケースもあります。

機能性について

人工の歯に対して機能性を求めるのであれば、おすすめはインプラントです。
入れ歯はその構造と仕様から、噛み方を誤ると外れてしまうことがありますし、
噛んだ時の力…すなわち咬合力においても天然の歯の1/3ほどの力になっています。

一方、インプラントは人工の歯の根を再現しているため歯としての安定性が高く、
もちろん咬合力も高いため、天然の歯に近い感覚を得られるのです。
最も、あくまで「天然の歯に近い」が正確な表現であり、天然の歯とイコールの感覚までは再現できません。

ケアやメンテナンスについて

ケアやメンテナンスの手軽さを求める場合は、正直どちらがおすすめなのかは決めかねます。
入れ歯は毎日洗浄が必要なため手間がかかりますが、一方で清潔な状態を保ちやすいとも言えるのです。
ですから、毎日の洗浄は入れ歯のデメリットであると同時にメリットでもあります。

一方、インプラントは天然の歯と同様に歯磨きで綺麗にできますが、
メンテナンスを目的とした定期的な通院が必要になるため、それを手間と考える人もいるでしょう。
このため、ケアやメンテナンスだけを重視する人は、それぞれの方法を比較した上で判断してください。

審美性について

審美性を重視するのであれば、おすすめはインプラントです。
最も、単純に歯の見た目だけを基準にした審美性で考えるなら、
例え入れ歯でもオーダーメイドの入れ歯にすれば充分な審美性を誇るでしょう。

しかし、入れ歯は外れるという特徴があるため、
天然の歯と見分けがつきにくい点で考えればインプラントの方が審美性は高くなります。
何しろ、インプラントは自分で外すことはないため、食事中でも天然の歯のように見えるでしょう。

他の歯への負担について

他の歯への負担が気になる人の場合も、どちらがおすすめなのかは断言できません。
と言うのも、負担の意味では入れ歯においてもインプラントにおいても他の歯に負担をかけてしまうからです。
まず、入れ歯の場合は周囲の歯にバネをかけるため、バネをかけられた歯に負担がかかってしまうでしょう。

一方、インプラントは独立しているため、装着自体で他の歯に負担をかけることはありません。
ただし、インプラント周囲炎にかかった場合は別で、
インプラントの歯周病であるインプラント周囲炎にかかれば、他の歯に悪い影響を与えてしまうのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、入れ歯とインプラントの比較についてまとめます。

1. 費用について :健康保険が適用されるため、費用重視の人には入れ歯がおすすめ
2. 治療方法について :手術なども必要ないため、治療の手軽を求める人には入れ歯がおすすめ
3. 機能性について :構造や咬合力を考えると、機能性を重視する人にはインプラントがおすすめ
4. ケアやメンテナンスについて :入れ歯もインプラントもケアやメンテナンスが必要
5. 審美性について :取り外ししない分、人工の歯と分かりづらいのはインプラント
6. 他の歯への負担について :バネの構造や歯周病など、入れ歯もインプラントも他の歯に負担がかかる

これら6つのことから、入れ歯とインプラントの比較について分かります。
イメージとしては、手軽さを求める場合は入れ歯、
性能を求める場合はインプラントがおすすめと考えれば良いでしょう。
最も、入れ歯の場合はオーダーメイドの選択肢もあり、その場合は審美性も機能性も高まります。

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