歯はもともと真っ白ではなく、わずかに黄味がかった色をしています。肌の白さが人によって違うように、歯の色味にも個人差があります。
しかし歯は、加齢、タバコ、食べ物、遺伝によりどんどん黄ばんで言ってしまいます。タバコのヤニ、歯垢など表面についた汚れによる変色は、それらの要素を取り除くことで本来の白さを取り戻すことが出来ます。
しかし、歯の内側から変色してしまっている場合は白くすることは出来ません。
ホワイトニングは、プラスチックやセラミックと言った人工的な材料で変色を隠すのではなく過酸化水素水や、過酸化尿素と呼ばれる薬剤を歯に作用させることで、歯のエナメル質を着色してしまっている成分を分解し白くします。回数を重ねることで徐々に白くなってきますので、お好きな白さ担った時点でホワイトニングを止めることが出来ます。
オフィスホワイトニングはクリニックで専用の薬剤と機械を用いて短期間に歯を白くする方法です。
-このような方にはオフィスホワイトニングがおすすめー
まず患者様のお口の形をとり、専用のマウスピースを作成します。
その後毎日ご自身で、マウスピースに薬剤を塗り装着することで2−3習慣時間をかけて歯を白くしていく方法です。
—このような方にはホームホワイトニングがおすすめー
ホワイトニングは歯の表面にある目に見えない小さな穴を通して薬剤を歯の内部へ浸透させていきます。これはオフィスホワイトニング・ホームホワイトニングともに同じで、オフィスホワイトニングでは専用の装置でその効果を早めています。
この時薬剤が歯の内部に浸透する痛みがあり、程度には個人差があります。一般的に日本人はしみるような痛みが出やすいと言われており、痛みを感じたときには無理をせず、まず短い時間から試して行くのが良いでしょう。
ホワイトニングは特に歯科に関する関心が強い欧米で広く浸透している治療法です。エステのような感覚で定期的に受ける方も多く、特に歯の矯正治療をされた方はきれいになった歯並びを更に美しく見せるためにホワイトニングをされるケースがあるようです。
欧米人は歯の表面の層(エナメル質)が厚く、ホワイトニングの薬剤による痛みが出にくいようです。また自宅でも歯科医院と近い成分でホワイトニングができるキットが市販されていることもホワイトニングが浸透している理由かもしれません。
先でもご紹介した通り、ホワイトニングは歯の表面に薬剤をつけて、それを浸透させていくことで歯を白くします。この時、歯の表面に汚れがついていると白さがまばらになったり、思うように効果が得られない事があります。
またむし歯がある方が無理にホワイトニングをすると、むし歯の進行を早め強い痛みの原因にもなります。
歯科医院でホワイトニングを行う際には必ず検診とクリーニングを行います。検診の時点でむし歯があれば、ご説明の上でまず治療から進めていきます。特にむし歯などが見つからなかった方は、歯科衛生士の手で丁寧にクリーニングを行ってからホワイトニングを行います。
当院では予防歯科をより広めたいという思いから、クリーニングには特に力を入れています。是非当院でホワイトニングをされる際には、熟練した歯科衛生士による丁寧なクリーニングも体験していただければと思います。
こばやし歯科院長 小林敦
・1983年 岩手医科大学歯学部卒業
・岩手医大付属歯科病院 歯周病学教室勤務
・TAO東洋医学会会員
・日本訪問歯科協会認定医